知覚過敏に役立つ歯磨き粉
「歯がしみる(知覚過敏)」場合に、しみ止めの成分を含む歯磨き粉を選ぶのが一つのポイントです。
知覚過敏の予防や改善を期待することができるため、日常的に使用するのも良いでしょう。
目次
薬用成分名と特徴
成分名 | 特徴 |
---|---|
硝酸カリウム | 歯の神経への痛みの伝達を抑えます。即効性があります。 |
乳酸アルミニウム | 歯の表面の穴をふさぎ、外からの刺激をブロックします。持続性の効果があります。 |
nano HAP(ナノ粒子ハイドロキシアパタイト) | |
fTCP(リン酸三カルシウム) |
知覚過敏の程度と対策
軽度
薬用成分の「硝酸カリウム(KNO3)」を含む歯磨き粉を選ぶのが良いでしょう。
中等度
薬用成分の「硝酸カリウム」と「乳酸アルミニウム」の両方を含む歯磨き粉を選ぶのが良いでしょう。
例)メルサージュヒスケア(松風)、システマセンスティブ(ライオン)
重度
しみる痛みが強い・しみた後しばらく痛む場合はただの知覚過敏ではなく、虫歯や歯周病など他の原因も疑われます。根本的な治療が必要なこともあります。
歯がしみる原因
虫歯
知覚過敏は冷たいものや熱いもの、甘いものなどの刺激で数秒間の痛みを感じます。一方で、歯の神経に到達する虫歯がある場合は瞬間的な痛みでなく、痛みが数分以上持続する傾向があります。
歯茎が下がっている
(歯周病)
歯周病で歯茎が下がっていると歯の根が露出し、歯がしみやすくなります。また歯周病が進行すると歯茎だけでなく、歯を支える骨も溶けるため、早めの治療が必要です。
歯が割れている
(歯根破折)
歯に亀裂やひびが入っていると、外からの刺激が歯の神経に伝わるため、強い痛みを感じます。
歯が溶けている
(酸蝕歯)
酸性の食べ物や飲み物(柑橘系果物、黒酢、炭酸飲料など)を習慣的に摂っていると、歯のエナメル質が溶け、歯がしみることがあります。
歯がすり減っている
歯ぎしりや噛み締め、食いしばりが続くとエナメル質がすり減り、歯の中身(象牙質)が露出し、歯がしみやすくなります。
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