虫歯の症状と進行度、見分け方

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「歯が黒い」、「歯がしみる」、「噛むと歯が痛い」など虫歯を疑う症状はございませんか。

ここでは、虫歯の進行度や症状、治療法、見分け方(確かめる方法)、放置するとどうなるのかについて、わかりやすく解説していきます。

虫歯の症状と進行度

虫歯の進行度(段階,レベル)や各段階を見分ける特徴について解説していきます。

虫歯の進行度は穴の深さによって、5段階(*)に分けられます。

(*)日本で従来より使用する基準ではC0〜C4の5段階、欧米で提唱される国際基準ではCode1〜6の6段階となります。

C0(要観察歯)

歯の表面のエナメル質がわずかに溶けた状態で、歯の表面の一部に、白く濁った斑(まだら)模様が見えます。

初期虫歯C0の画像

症状

一般的に痛みはなく、自覚症状もありません。

治療

フッ素塗布などで虫歯の進行を抑制することが推奨されています。

C1(虫歯第1度)

虫歯の穴(深さ)がエナメル質までにとどまっている状態です。歯の表面には黄白色あるいは茶色、黒色の点などが見えます。

初期虫歯C1の画像

症状

痛みはほとんどありません。

治療

虫歯の部分だけを取り除いてレジン(プラスチックのようなもの)で詰め物をする治療が行われる場合もあれば、虫歯が進行する危険性が極めて低いときにはフッ素塗布などをしながら、経過観察となる場合もあります。

C2(虫歯第2度)

虫歯の穴がエネメル質を越えて象牙質まで進行した状態です。歯に茶色や黒色の穴が見えます。

中等度虫歯C2の画像

症状

甘いものや冷たいもの、温かいものなどがしみる場合があります。

治療

虫歯の部分だけを取り除き、レジン(プラスチックのようなもの)や銀歯、セラミックなどで詰め物をする治療が行われます。

C3(虫歯第3度)

虫歯の穴が象牙質を越えて神経まで進行した状態です。

重症の虫歯C3Pulの画像

 さらに進行すると…

 

 

重症の虫歯C3の画像

症状

噛むと痛い、冷たいものや温かいものがしみて痛い、何もしなくても痛い、痛み止めの薬を飲んでも痛いなど激しい症状が出る場合があります。

治療

神経が細菌に感染してひどく炎症を起こしている場合には、化膿した神経や歯の根の奥深くに繁殖した菌を取り除く根管治療が必要になることが多いです。

C4(虫歯第4度)

虫歯の穴が大きく広がり、歯の上部はほとんどなくなり、神経が壊死した重度の虫歯の状態です。

重症かつ末期の虫歯C4の画像

症状

神経が壊死しているため、痛みはほとんどありません。一方で、歯の根に膿がたまると、歯茎が腫れて激しい痛みに変化することもあります。

治療

歯のほぼ全体が虫歯菌の感染が広がり、歯を温存することが極めて難しく、抜歯を推奨されることが多い段階です。

まとめ

虫歯は原則、自然治癒しない(C0を除く)です。虫歯は予防処置や早い段階での治療が大切が、歯の寿命を大きく左右します。

当院ではなるべく削らない虫歯治療を取り入れているほか、相談のみの診察も承っております。「最近、歯がしみる」、「歯が黒い」など気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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