歯周病の治療とは?
痛い?!保険適用は?!
歯周病の治療は、原因の歯垢(菌の塊)を取り除くことが最も大切です(日本歯周病学会の「歯周治療のガイドライン」)。
状況によっては、歯の固定や噛み合わせの調整、抗菌薬、再生療法が有効な場合もあります。ここでは、いろいろな歯周病の治療について、まとめて解説していきます。
目次
歯垢・歯石取り
歯垢や歯石の除去はすべて歯周病治療の中でも、最も重要な治療です。歯周病菌を除去し、歯茎の出血や腫れを改善し、歯茎が下がるのを防ぎます。
お薬による歯周病治療
以下の場合には、歯周病菌の除去や感染予防を目的に、お薬(内服薬あるいは軟膏)を併用することがあります。
- 歯垢・歯石取りでは改善しない場合
- 中等度以上の歯周病
- 免疫力の低下している方(糖尿病など)
- 持病のある方(慢性腎不全や心臓病など)
歯周外科治療(手術)
中等度から重度の歯周病では、痩せてしまった歯茎や骨を再生するために、リグロス(保険適用)やエムドゲイン(保険適用外)などのお薬を併用した手術が有効なこともあります。
汚れがたまりやすい?!
詰め物や被せ物の確認
合っていない詰め物や被せ物の周りは歯垢がたまりやすく、歯周病の悪化につながることがあります。必要に応じて、問題のある詰め物や被せ物を調整したり、やり変えることで歯周病菌が繁殖しにくくなります。
歯への負担は?!
噛み合わせの確認
噛み合わせが悪く、歯に強い力がかかり続けると、歯周病が進行する一因になります。噛み合わせが悪い場合は、適宜調整をすることで、歯や歯茎、骨への負担を軽減します。
ぐらぐらする歯の固定
歯周病が進行して歯がぐらぐらする場合に、隣の歯と連結して固定することで、歯への負担を減らします。
歯への負担を減らす
マウスピース
歯ぎしりや噛みしめ、食いしばりは80kgを超える力が歯にかかることもあり、歯周病を加速させることが明らかになっています。
歯ぎしりや噛み締め、食いしばりがある場合はマウスピースを装着し、歯への負担を減らします。
磨きにくい歯並び
歯並びが悪くガタガタの場合、歯磨きがしにくく、歯垢がたまり、歯周病が進行しやすくなります。歯並びを綺麗にするには矯正治療が必要ですが、歯磨きの工夫や定期的な健診、歯のクリーニングでも歯周病の予防につながります。
生活習慣の改善
飲酒や喫煙は歯周病の悪化の一因になります。その他、疲労やストレス、睡眠不足は免疫力が低下し、歯周病に対する防御力が落ちる、歯周病が進行しやすくなります。
歯周病を治すには、免疫力を高めるための規則正しい生活習慣や十分な栄養(食生活)も大切です。
まとめ
歯周病は進行しても自覚症状がほぼなく、気付きにくい特徴があります。歯周病の治し方は、歯のクリーニングやお薬による治療、生活習慣の改善など様々であり、状況に合った治療を進めることが大切です。
当院ではエムドゲイン認定歯科医師が在籍しております。歯茎が下がる・膿が出る・出血があるなど歯周病でお困りな方はお気軽にご相談ください。(また相談のみも承っております。)
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