子供の歯の矯正

子供の矯正について考える親子の画像

子供の歯の矯正(小児矯正)は「費用は?」や「いつから始めるのが良いか?」、「永久歯が生えそろってからで良いのでは?」など気になる点が多く、子供に矯正治療を受けさせた方が良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実際、子供の約54.4%(*)に歯並びや噛み合わせの異常があるといわれています。

本ページでは、大人とは異なる子供の歯の矯正の特徴、費用、開始時期などについて分かりやすく解説していきます。

いつから始めるのが良い?

子供の歯の矯正をいつから始めるのが良いかは、歯並びの状況や顎の発育によって異なります。

受け口

受け口の画像

受け口の場合は、3〜7歳くらいからと早い時期からの治療開始が推奨されます。

出っ歯

出っ歯の画像

出っ歯の場合には、前歯が永久歯に生え変わり始めた6〜7歳ごろから開始することが多いです。

2つの治療

子供の歯の矯正には、乳歯がある時期から始める「第一期治療」と永久歯が生えそろった後から始める「第二期治療」の2種類があります。

第一期治療「骨格の改善」

床矯正の画像

目的

第一期治療では顎の発育を正しく促し、永久歯が綺麗に並ぶためのスペースをつくることが目的です。

生まれつき顎が小さい場合や顎の発育に悪影響を与える指しゃぶりや口呼吸、舌を出す癖・習慣を改善し、顎の正しい成長を促す役割などがあります。

年齢

乳歯が存在し、顎の骨が成長途中である3〜10歳くらい(*)までの子供が対象です。

*個人差がございますので、目安としてお考えください。

特徴

第一期治療の開始時期は、顎の成長途中である上記の限られた年齢に限定されます。

また第一期治療を行うことで、大人になってから歯並びを綺麗にする(「第二期治療」)場合に、抜歯や顎の外科手術の必要がなくなることもあります。

対象となる状況

  • 乳歯の時点で、歯と歯の隙間が全くない
  • 歯が変なところから生えてきている
  • 受け口
  • 前歯が噛んでいない(開咬)
  • 出っ歯
  • 歯並びに悪影響を与える癖や習慣がある(指しゃぶり、爪を噛む、口呼吸、頬杖など)
  • 乳幼児歯科健診(1歳半、3歳児)や就学時の歯科健診、学校歯科健診で歯並びを指摘された

治療内容

顎の発育を正しく促す矯正装置を使い、顎が正しく成長することで、永久歯を理想的な位置に生えやすくします。

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第二期治療「歯並びの改善」

ワイヤー矯正をしている人の画像

目的

第二期治療では歯を理想的な位置に動かし、歯のねじれや傾き、歯と歯の隙間などを改善して、歯並びを綺麗にすることが目的です。

年齢

永久歯に生えそろった後くらいの10歳以降(*)の方が対象です。

*個人差がございますので、目安としてお考えください。

特徴

矯正装置が永久歯に直接働きかけて、歯を正しい位置に移動させます。第一期治療のような顎の骨の成長を正す効果は期待できません。

対象となる状況

  • 歯並びや噛み合わせが悪く、うまく噛めていない
  • 歯並びを綺麗にしたい
  • 歯並びが悪いことが原因で虫歯や歯周病、口臭のリスクが高まっている
  • 歯並びが悪いことが原因で発音がしにくい

治療内容

ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を使って、永久歯を移動させて歯並びを綺麗にします。

歯の矯正は保険適用になる?

ごく一部の場合を除き、子供も大人も歯の矯正は保険適用になりません。ごく一部とは、国が定めた先天的な病気が原因で顎の発育や歯並び、噛み合わせ、歯の本数に大きな異常をきたしている場合のみです。

歯の矯正は医療費控除の対象になる?

歯科衛生士さんの画像

歯の矯正は噛み合わせの改善を目的とするため、医療費控除の対象になることがほとんどです。

ただし、見た目の改善(美容)を目的とする矯正治療は対象外となります(国税庁のホームページより)。ご不明な場合はお気軽にお問い合わせください。

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医療費控除

まとめ

子供の歯の矯正は成人と異なり、骨格の改善を見込めることが最大の特徴です。また子供のうちに歯並びを綺麗に整えることで、早い時期から虫歯や歯周病のリスクの低下につながります。

当院では矯正専門の認定の歯科医師も在籍しております。お子様の歯並びが気になる際はお気軽にお問い合わせください。

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(参考文献)

・「少子社会における小児期の口腔健康管理–8020は小児から– 4.混合歯列前期における口腔健康管理」

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