閉塞性睡眠時無呼吸症候群の種類

口を開けて苦しそうに寝ている人の画像

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は気道が狭くなり、呼吸が止まる(浅くなる)病気ですが、特徴の異なるいくつかの種類があります。

ここでは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の種類について、解説致します。

種類と特徴

閉塞時睡眠時無呼吸症候群(OSA)には、以下の3種類があります。

  • 体位依存性OSA
  • REM関連OSA
  • 無呼吸優位性OSA
種類 病状 特徴
体位依存性OSA 比較的軽度の傾向が多い。
  • 全体の約7〜8割が該当
  • 他の種類と比べ、マウスピース治療の効果が得られやすい。
  • 肥満度は低く、年齢が若い傾向がある。
REM関連OSA
  • 女性に多い。
  • 全体の約2割前後が該当
無呼吸優位性OSA 重症の傾向が多い。
  • 高齢者に多い。
  • 全体の約1割が該当。

体位依存性OSA 

寝るときの姿勢は呼吸に影響します。特に仰向けで寝ている場合、舌がのどの奥に沈み込みやすく、気道が狭くなりやすい傾向があります。

実際、体位依存性OSAの場合、仰向けで寝ると横向きの姿勢と比べ、病状が2倍以上悪化するという結果報告もあります。

体位依存性OSAは全体の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)のうち、アジア人で約70〜80%(欧米人では約50〜60%)といわれ、日本人の多くの症例が該当します。

また体位依存性OSAは他の種類と比べて、マウスピース治療の治療効果が良いという報告があります。マウスピース治療と併せて、寝るときの姿勢(横向き)を工夫すると良いでしょう。

 REM関連OSA

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠という2種類の睡眠の段階があり、睡眠の深さが周期的に変化します。

REM(レム)睡眠の時期は気道に関連する筋肉の動きが低下するため、無呼吸や低呼吸になりやすい傾向があります。

REM関連OSAの場合、REM睡眠の時期で症状が過度に悪化し、循環器疾患やメタボリックシンドローム、糖尿病の危険性を高める可能性があるといわれています。

睡眠について

 無呼吸優位性OSA

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まる(無呼吸)または呼吸が浅くなる(低呼吸)病気です。

無呼吸優位性OSAの場合、低呼吸よりも無呼吸が明らかに多く、他の種類と比べて死亡率が高いと報告されています。

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