歯の本数が足りない?!

歯の本数は、乳歯が全部で20本、永久歯が全部で28本(親知らずを除く)です。しかし、生まれつき歯の本数が足りない(少ない)場合があり、「先天性欠如」と呼びます。

先天性欠如の場合、噛み合わせや歯並びに影響を与える場合もあります。ここでは、歯の本数が足りない「先天性欠如」の特徴や疑われる状況、対処方法などについて、わかりやすく解説していきます。

歯の生え変わり時期の子供の画像

先天性欠如

乳歯、永久歯の先天性欠如について、どのような特徴があるのかを紹介していきます。

乳歯が足りないことを示す画像

永久歯

どの歯に多い?

永久歯の先天性欠如は前から2、5番目で歯で多いと報告されています。

「生まれつき歯がない(先天性欠如)」が起こりやすい順に、①>②>③>④となります(下図参照)。

先天的欠如歯の発生頻度が高い部位を示すイラスト画像

先天性欠如の割合

永久歯の先天性欠如の割合は約10%、10人に1人といわれています。

また乳歯が癒合歯(2本の歯がくっつている)場合には、同じ場所の永久歯の本数が足りない可能性が特に高いです。

*乳歯の癒合歯の割合は約1〜5%と報告されてます。

状況 永久歯の先天性欠如の割合
乳歯が癒合歯の場合 約50〜70%
口唇裂・口蓋裂の場合 約50%

先天性欠如が疑われる状況

  • 適切な年齢が過ぎても、歯が生えてこない。
  • 乳歯が癒合歯だった。
  • 口唇裂、口蓋裂がある。
永久歯の生える時期・順番(乳歯の生え変わり)
永久歯の場所
(前から何番目)
生える時期(目安)
1 7歳 6歳
2 8歳半 7歳
3 10〜11歳 10歳
4 10歳 10歳
5 11歳 11歳
6 6〜7歳 6歳
7 13歳 12歳
8(親知らず) 17歳 17歳

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乳歯

乳歯の先天性欠如はどの歯で多い?

乳歯の先天性欠如は乳側切歯(前から2番目)に最も多く、次いで乳中切歯(前から1番目)といわれています。

先天性欠如の割合

乳歯の先天性欠如は、永久歯と比べて割合は少なく、1〜2%前後、50〜100人に1人の頻度と報告されています。

疑われる状況

  • 適切な年齢が過ぎても、歯が生えてこない。
乳歯の生え始める時期・順番

乳歯と生える順番・時期

乳歯の場所
(前から何番目)
生える時期(目安)
1 10ヶ月 6ヶ月
2 11ヶ月 1歳
3 1歳6ヶ月 1歳7ヶ月
4 1歳4ヶ月 1歳5ヶ月
5 2歳5ヶ月 2歳3ヶ月

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乳歯の生える順番・時期、本数

歯の本数が足りないとき

確認方法(レントゲン撮影)

混合歯列期のレントゲン画像

歯の本数が足りない場合や疑われるときは、レントゲン撮影をすることで、歯の本数や歯の位置・向き(角度)、骨の状態などを確認することができます。

レントゲンの費用

レントゲンの費用は1200円程度で、パノラマX線という顎全体が写るレントゲンを撮影します。

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対処法

歯の健康を提案するスタッフの画像

 

乳歯を大切にし、長持ちさせる

永久歯の本数が足りないことが判明した場合、なるべく乳歯を温存させることが大切です。乳歯は永久歯と比べ、虫歯が進行しやすく、また年数が経つにつれて脆くなっていきます。

虫歯にならないように定期検診を受け、状況に応じて補強処置が必要なこともあります。

矯正治療

矯正治療をして、歯と歯の隙間を閉じ、正しい歯並びや噛み合わせをつくる方法です。

歯を補う

歯の本数が足りなくて、隙間ができてしまった場合に人工の歯で補う方法で、代表的なものとして入れ歯やブリッジ、インプラントがあります。

まとめ

「歯が生えてこない」場合には、歯の本数が足りないことが原因かもしれません。歯の本数が足りないことが疑われる場合には、希望に応じてレントゲン撮影を行ったり、その後の治療の相談をさせていただくことが可能です。

「歯がなかな生えてこない」、「歯の本数が足りない」、「永久歯がないのに、乳歯が抜けてしまった」などご不安や疑問点等ございましたらお気軽にご相談ください。

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