睡眠不足と歯周病、糖尿病
歯の寿命を考える上で、歯を失う最大の原因となる歯周病はとても大きな問題です。また糖尿病は歯周病を悪化させる病気ですが、睡眠とも深い関わりがあります。
睡眠不足による影響
睡眠不足が怖いのは、寝不足の状態が続くと体が短時間の睡眠に慣れて眠気を感じにくくなってしまうことです。しかし、眠気を感じなくても、脳や体への負担は蓄積するため、様々な病気の引き金になりやすいと報告されています。
血糖上昇の制御が効きにくい
睡眠不足になると、体内のインスリン(血糖上昇を抑えるホルモン)の効きが悪くなり、血糖が上昇しやすくなります。
血糖が高くなり、糖尿病を発症すると免疫力が低下するため、歯周病は進行や悪化しやすい状態になります。
食欲の増加
睡眠不足になると、食欲を増加させるホルモン(グレリン)が増え、一方で食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少するため、食べる量が増えやすく、血糖や血圧が上昇しやすくなります。
この状態が続くと、糖尿病や高血圧症を招く危険性が高くなるといわれています。
免疫力の低下
慢性的な睡眠不足は免疫力を低下させるため、歯茎の炎症も起きやすくなります。
歯周病と糖尿病の関係
歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼし合う関係にあり、治すには両方の病気への取り組みが大切です。
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