口が乾く病気
ドライマウスについて
ドライマウス(口腔乾燥症)とは
「ドライマウス」とは、唾液の量が少ない・口の中の水分が失われやすいために、異常に口が乾く病気で、「口腔乾燥症」とも呼ばれています。
自分の口の乾きに気づいてなかったり、自覚症状があっても対応可能な医療機関が少ないため、治療を受けていない方も珍しくありません。
症状および問題点
口の乾きは不快感をもたらすだけではありません。唾液が少ないと、口の中は汚れを十分に洗い流せず、細菌が繁殖しやすくなったり、粘膜が荒れやすくなります。
ドライマウスと関連する症状
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 口臭が発生しやすい
- 口の中のカビが異常増殖しやすい(口腔カンジダ症)
- 味を感じない/感じにくい、変な味がする(味覚障害)
- 舌や口の中が痛い、ヒリヒリする(舌痛症)
- 口の中がネバネバする
- 飲み込みにくい
- しゃべりにくい
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原因
口が乾く原因は持病や生活習慣、服用薬を含め、日常生活上の多くのことから影響を受けます。
- 服用中の薬の副作用
- 加齢
- 全身の病気
- 口呼吸
- ストレス
- 食生活や生活習慣
- 更年期
治療・対策
「ドライマウス(口が乾く)」の治療・対策には生活習慣の改善を行いながら、治療薬や人工唾液、保湿剤などの一時的な使用が効果的なことがあります。
*口の乾きの原因によって、治し方も異なります。
検査
ドライマウスの検査では口の中の診察、唾液の量や質の検査、生活習慣等の問診などにご協力頂きます。また必要に応じて、レントゲンや血液検査などを提案させていただくこともあります。
患者数、年齢・男女差など
ドライマウスの国内患者数は約3000万人(約4人に1人)と報告されています。
年齢や男女差
ドライマウスは60代が最多で、男性より女性の割合がとても多い点が特徴です。
まとめ
口が乾くと「食べる」、「飲む」、「しゃべる」などの日常的な生活をしにくくなるだけでなく、口の中の雑菌が繁殖するため、虫歯や歯周病、口臭、舌の痛み、口内炎、味覚障害、口腔カンジダ症など多くの病気につながります。
口が乾くと感じたら、早めのご相談がおすすめです。当院では、大学病院に勤務歴のある歯科医師が在籍しております。ドライマウスの疑いがあれば、お気軽にご相談ください。