フッ素の摂取について
歯磨き粉や洗口液(うがい薬)、歯面塗布のお薬に含まれるフッ素の量は安全基準が定められており、通常の使用量分を誤飲しても、過剰摂取や中毒になることはありません。
またフッ素は地球上のほぼ全てのものに含まれ、日常の飲食品の中にも含まれています。
体内に入ったフッ素はどうなる?
摂取したフッ素は主に胃や小腸から吸収され、ごく一部が歯や骨などに備蓄されますが、ほとんどは極めて短時間のうちに尿から排泄されます。
取り過ぎとされる量
ご家庭で使用する歯磨き粉や洗口液のお薬を使用して、過剰となる量は通常使用量の約10倍〜100倍以上であるため、普通の使い方で害になることはありません。
年齢 | 過剰となるのは通常の何倍? | |
---|---|---|
225ppmフッ素洗口液 | 1000ppmフッ素歯磨き粉 | |
1歳6ヶ月 | 使用しない | 80倍 |
3歳 | 使用しない | 104倍 |
4歳 | 12〜24倍 | 120倍 |
5歳 | 13〜27倍 | 136倍 |
7歳 | 16〜32倍 | 80倍 |
*通常使用量はフッ素洗口液5〜10mL/回、フッ素歯磨き粉0.25〜1g/回(6歳未満で0.25g/回、6〜14歳で0.5g/回、15歳以上で1.0g/回)。フッ素過剰量は2mg/kgとし、各年齢の平均体重をもとに算出。
(関連記事)
*本サイトでは理解して頂きやすいよう、フッ化物、フッ素化合物を総称してフッ素と表現しています。
歯磨き粉や洗口液(うがい薬)、歯面塗布のお薬に配合されたフッ素はむし歯予防効果と安全性・有効性が証明され、WHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)、国や日本歯科医師会など多くの専門機関はフッ素の使用を推奨しています。