金属床義歯 Q&A
目次
- 1 Q. 金属床義歯とは何ですか?
- 2 Q. プラスチック製の入れ歯と比べ、どんな違いがありますか?
- 3 Q. 金属製の入れ歯は違和感が強そうに見えます。なぜ、違和感が少ないのですか?
- 4 Q. 金属部分が熱を通すと不便ではないでしょうか?
- 5 Q. 相談のみで受診することはできますか?
- 6 Q. ノンメタルクラスプデンチャー(目立たない入れ歯)に金属を組み込むことはできますか?
- 7 Q. 金属の種類は何ですか?
- 8 Q. 誰でも適応になりますか?
- 9 Q. 欠点はありますか?
- 10 Q. 金属製の入れ歯のお手入れは大変ですか?
- 11 Q. 金属製入れ歯の修理や調整は高額になりますか?
- 12 Q. 金属だと錆びる(さびる)こともあるのでしょうか?
- 13 Q. インプラントを使用した入れ歯にも適応できますか?
- 14 Q. 医療費控除の対象になりますか?
- 15 Q. 実物を見せてもらうことはできますか?
Q. 金属床義歯とは何ですか?
A. 金属床義歯とは、入れ歯の一部に金属を組み込み、薄く丈夫な入れ歯です。
Q. プラスチック製の入れ歯と比べ、どんな違いがありますか?
A. 金属製の入れ歯はプラスチック製の入れ歯(保険適用)と比べ、以下の特徴がございます。
☟下の表は、縦横に移動(スクロール)できます。
金属製入れ歯 | 保険適用の入れ歯 | |
---|---|---|
厚み | 薄い | 厚い |
強度 | 丈夫 | 弱い |
違和感 | 少ない | 大きい |
しゃべりやすさ | しゃべりやすい | しゃべりにくい |
温度の感じやすさ | 感じやすい | 感じにくい |
劣化・変色 | しにくい | しやすい |
衛生面 | 汚れがつきにくい | 汚れがつきやすい |
たわみ | たわみにくい | たわみやすい |
保険適用 | 適用外 | 適用 |
Q. 金属製の入れ歯は違和感が強そうに見えます。なぜ、違和感が少ないのですか?
A. 入れ歯の違和感は、入れ歯の厚みが大きく関係します。金属製の入れ歯はプラスチック製の入れ歯に比べ、約1/3以下(薄さ0.3〜0.5mm程度)に仕上がり、とても薄くなるため、違和感が少なくなります。
*プラスチック製の入れ歯は薄くすると割れてしまうため、最低約2〜2.5mmの厚みが必要です。
Q. 金属部分が熱を通すと不便ではないでしょうか?
A. 食事のおいしさは温度の感じ方も大切です。
金属製の入れ歯は食事の温度を感じやすく、食べ物・飲み物をよりおいしく感じやすくなります。
Q. 相談のみで受診することはできますか?
A. はい、入れ歯のご相談のみも承っております。お気軽にご来院ください。
Q. ノンメタルクラスプデンチャー(目立たない入れ歯)に金属を組み込むことはできますか?
A. 目立たない入れ歯の内側に金属を組み込み、薄く丈夫にすることができます。
Q. 金属の種類は何ですか?
A. 金属製の入れ歯は3種類ございます。
- コバルトクロム合金
- チタン合金
- 金合金
利点 | 欠点 | |
---|---|---|
コバルトクロム製 | 耐久性がある | チタンと比べると、やや重い |
チタン製 | 軽くて丈夫 | コバルトクロムより費用がかかる |
ゴールド製 | 精度が高い | 他の金属より費用がかかる・やや重い |
Q. 誰でも適応になりますか?
A. ほぼ全ての方が適応になります。
Q. 欠点はありますか?
A. 金属床義歯は保険適用になりません。
Q. 金属製の入れ歯のお手入れは大変ですか?
A. 通常の入れ歯と同様、ブラシで洗った後、入れ歯洗浄剤でつけるだけです。
ただし、入れ歯洗浄剤と入れ歯の材質は相性があり、次亜塩素酸系(アルカリ性)や酸を主体とする入れ歯洗浄剤は金属の変色を招くことがあるので、中性の入れ歯洗浄剤を使用すると良いでしょう。
Q. 金属製入れ歯の修理や調整は高額になりますか?
A. 修理や調整の程度によりますが、数百円〜数千円の範囲になる場合が多く、保険適応の入れ歯の調整と比べて大きく変わりません。
ただし、状況によってはお預かりの修理が良い場合や費用が異なることもございますので、お気軽にご相談ください。
Q. 金属だと錆びる(さびる)こともあるのでしょうか?
A. 通常のお手入れで錆びることはありませんので、ご安心ください。
Q. インプラントを使用した入れ歯にも適応できますか?
A. はい、適応可能です。
Q. 医療費控除の対象になりますか?
A. はい、金属の入れ歯は医療費控除の対象になります。
Q. 実物を見せてもらうことはできますか?
A. はい、実際に実物をお手にとって見ていただくことも可能です。
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