歯のお話

心房細動と歯

心房細動と歯の関係?!

心臓と心電図のイラスト画像

不整脈の一種である心房細動。心房細動は放置すると脳卒中につながる危険な病気で、国内患者は約100万人。

先月Appleはスマートウォッチ「Apple Watch」で心房細動を記録できる機能を日本でも提供開始と話題になりました。

ここでは、意外と知られていない心房細動と歯の関係について、ご紹介します。

歯科治療時、血液サラサラのお薬の服用は?

心房細動は血栓ができやすく、血液をサラサラにするお薬を服用することが多いです。歯の治療では出血を伴う処置もありますが、注意すべき点は自己判断で休薬しないことです。

血液サラサラのお薬を休薬すると、脳梗塞の発症リスクが増すため、原則休薬しないこととなっています。歯科治療を受けるときは主治医に伝えましょう。

歯磨きで心房細動のリスク低減

欧州心臓病学会の医学誌によると、1日3回以上歯磨きで心房細動の発症リスクが10%、心不全の発症リスクが12%低減されると報告されています。

(出典)the European Journal fo Preventitive Cardiaology

歯周病治療で心房細動の予防の可能性

歯周病治療で、心房細動の再発を抑制できる可能性があることが明らかになりました。(広島大学の研究報告

(出典)「Periodontal Treatment during the Blanking Period Improves the Outcome of Atrial Fibrillation Ablation」10.1161/JAHA.123.033740

まとめ

口の中の細菌は血流に乗って、心臓など離れた臓器にも移動するため、歯との深い関連が注目されています。

心臓病や服用薬がある際は、歯科治療時に主治医へご報告をお願い申し上げます。

当院では大学病院出身の歯科医師が在籍し、心臓病のある方の歯科治療やご相談も承っております。ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。

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