歯が黒いのは?
色素汚れ?虫歯?歯周病?
歯の神経は問題ない?!
歯が黒いと、まず疑われるのは虫歯の存在です。歯が黒い場合、虫歯以外のこともあり、放置しない方が良いこともあります。ここでは、歯に黒い場合に考えられる原因や状況について解説していきます。
歯が黒い場合の原因
虫歯
虫歯では歯に黒い点が見えることが多いですが、歯の側面(歯と歯の間)から発生する虫歯の場合には黒い様子を確認しにくいこともあります。
一方で、虫歯は黒い場合だけではなく、白く濁ったり、黄色、茶色へ変化することがあり、進行しても痛くないこともあります。虫歯がひどい状態になる前に歯科医院(歯医者さん)で診てもらうのがおすすめです。
歯茎が下がっている?!
歯の根元が茶〜黒色っぽいときは、歯茎が下がり、根っこが露出している可能性がございます。
歯茎が下がっているのは歯周病の疑いがあり、放置すると最悪の場合、歯がグラグラして抜けてしまうこともあります。
歯周病は症状のほとんど出ない病気ですが、放置するとどんどん進行してしまいます。
歯の神経の壊死
歯を強くぶつけた場合や神経に達する虫歯の場合、また神経が無い歯の場合には歯の明るさが低下し、黒く見えることがあります。
着色汚れ(ステイン、茶渋)
歯の表面には日常生活の食事や嗜好品によって着色汚れがつきます。
頑固な着色汚れを取り除くには歯医者さんで専門の機械を使ったクリーニング(PMTC)が有効です。クリーニング後の歯は本来のツルツルとした表面に戻るため、汚れがつきにくくなり、また相手に明るいプラスの印象を与えることもあります。
着色汚れ、色素沈着が起きやすいもの
コーヒーやお茶類、色素の濃い食べ物・飲み物(ワインやソース、カレー等)、タバコなどが挙げられます。
詰め物や被せ物の変色
詰め物や被せ物の種類によっては変色して歯が黒く見えることがあります。特にレジン(保険診療で使う白いプラスチック)の場合には年数が経つと変色することがあります。また銀歯の場合には溶け出した金属成分によって歯が黒くなることがあります。
お薬による影響
出生後から8歳未満の時期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用した場合には、歯の色が茶色、暗黄色、黒色に縞(しま)模様に変化することがあります。しかし、現在では妊婦や8歳未満の小児(子供)にはほとんど使用されません。
まとめ
歯が黒くなる原因は多々あります。放置すると、虫歯や歯周病のように進行するものもあるため、気になる歯の色の変化がございましたら、担当医と早めに相談しましょう。
当院ではなるべく削らない虫歯治療のほか、痛みの少ない歯のクリーニングなどを導入しております。また相談のみの診察も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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