胎児への影響

妊婦さんにとって、妊娠期間中の母体/胎児への影響は心配になる問題で、なるべくお薬やレントゲンは避けたいと感じるのは当然のことです。

お薬やレントゲンはどのような影響(奇形、発育や機能)やどの程度の影響があるのでしょうか。

影響の内容(どのような?)

胎児への影響は主に催奇形性と胎児毒性の2つの問題に分けられます。

催奇形性

お腹の中で胎児が体の器官をつくる時期に影響を受けた場合に発生しうる、奇形(通常とは違う形態の異常)の危険性を指します。

影響を考える時期はいつごろ?

妊娠4〜15週の妊娠の初期にあたり、体の重要な臓器がつくられる時期です。

胎児毒性

胎児の発育や機能、子宮内環境を悪化させる危険性を指します。

影響を考える時期はいつごろ?

胎児毒性を考える時期は妊娠16週以降といわれています。この時期は奇形の心配はほとんどありません。

先天異常について

先天異常(生まれつきの異常)を持つ赤ちゃんが生まれる可能性は、お薬を服用していない健康な夫婦でもあり得るといわれ、自然な先天異常の発生率は約2〜3%といわれています(ちなみに、自然流産は約15%)。

先天異常の原因

胎児に異常が生じる原因としては次のようなものがあります。

お薬やレントゲン、化学物質など

全体の約1%といわれています。

その他(遺伝、母体の状態、原因不明)

胎児に異常が生じる原因として、遺伝・遺伝子が関わるものが約20〜25%、母体の健康状態や感染症によるものがそれぞれ約4%、3%で、残りの約65%は原因不明といわれています。


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