災害時のお口のケア Q&A

Q. 災害時にお口のケアは必要ですか?

A. 災害時は水不足で歯磨きが十分にできなかったり、衛生環境の悪化、栄養不足、環境変化に伴うストレス・睡眠不足など様々な原因で、口の中の細菌が繁殖し、免疫力も低下しやすくなります。

繁殖した細菌は唾液とともに、肺に入ると誤嚥性肺炎を発症します。

実際に、過去の阪神・淡路大震災、東日本大震災、中越・中越沖地震、熊本地震などでも震災後に肺炎の患者数が増加することが報告されています。

歯ブラシがなくても可能なお口のケアもあるので、口の中をなるべく清潔に保つことが大切です。

災害時のお口のケア

Q. 水不足の時の歯磨きはどうすれば良いですか?

A. 水が使用できない場合は液体歯磨きやマウスウォッシュを使用して、口の中の細菌の繁殖を防ぎましょう。また少量の水を使用できる場合は、約30mLの水に用意し、歯ブラシを濡らして磨きます。ゆすぐ時は30mLの水を2回に分け、口全体に行き渡らせるようにしてゆすぎましょう。

Q. 歯ブラシがない時はどうすれば良いですか?

A. 歯ブラシがない時はティッシュやガーゼ、ハンカチなどで、歯の表面をできる限り、拭き取って清潔にしましょう。またガムを噛んで唾液の分泌を促すことは、口の中の細菌の繁殖防止にもつながります。

非常時のために、防災用品の一つに歯磨きセットやキシリトールガムを備えることもおすすめです。

Q. 特に注意すべき人はどのような方ですか?

A. 特に免疫力の低下した方や誤嚥しやすい方は肺炎になりやすく、お口のケアが重要です。また誤嚥の自覚がなくても、過去に肺炎での入院のご経験のある方は肺炎のリスクが高いため、要注意です。

誤嚥性肺炎

Q. 入れ歯はどのように洗浄すれば良いですか?

A. 入れ歯洗浄剤と水が入手できれば、洗浄液につけ置きをするのが良いでしょう。水が利用できないときは、少なくとも1日1回は外し、ウェットティッシュで汚れを拭き取るようにしましょう。

また部分入れ歯の金属部分は汚れがたまりやすいため、綿棒や歯ブラシなどで綺麗にしましょう。

入れ歯の洗浄方法

入れ歯の汚れによる病気

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