歯磨き粉の成分と効能

歯ブラシと歯磨き粉の画像

歯磨き粉の成分は、「基本成分」と「薬用成分」に大きく2つに分けられます。ここでは、それらの特徴を次に記載しております。

成分 目的
基本成分 歯の汚れを効率良く落とす目的。歯磨き粉の基礎成分。
薬用成分 口の健康の維持や予防を目的とし、薬効をもつ成分。

成分と効果

現在の歯磨き粉は基本成分の他、口の健康に役立つ薬用成分を含む歯磨き粉が全体の約9割以上です。

歯磨き粉を選ぶ際は歯医者さんと相談しながら、自分の歯や歯茎の状況に合わせて選ぶのが最善です。

 基本成分

成分 作用

「清掃剤」

  • リン酸水素カルシウム
  • 水酸化アルミニウム
  • 無水ケイ酸
  • 炭酸カルシウム
歯の表面の汚れを落とします。
「湿潤剤」

  • グリセリン
  • ソルビトール(ソルビット)
  • プロピレングリコール(PG)
適度な湿り気を与えます。
「発泡剤」

  • ラウリル硫酸ナトリウム
歯磨き粉を拡散させ、汚れを洗浄します。
「粘結剤」

  • カルボキシメチルセルロースナトリウム
  • アルギン酸ナトリウム
  • ポリアクリル酸ナトリウム
  • カラギーナン
  • キサンタンガム
粉と液体成分を結びつけ、適度な粘性を与えます。
「香味剤」

  • サッカリンナトリウム
  • メントール
香を調整して、使用感を向上させます。
「保存剤」

  • パラベン類
  • 安息香酸ナトリウム
変質を防ぎます。
「その他」
(着色剤、可溶化剤、溶剤)

  • 法定色素
  • ポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油
  • エタノール
外観を整えたり、油性成分を溶けやすくします。

 薬用成分

成分 作用
  • フッ化ナトリウム(NaF)
  • モノフルオロリン酸ナトリウム
「虫歯予防」

歯の再石灰化の促進、歯質強化、虫歯菌からの攻撃を防ぎます。

  • イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
  • セチルピリジウム塩化物水和物(CPC)
  • ベンザルコニウム塩化物
  • ベンゼトニウム塩化物
  • クロルヘキシジン塩酸塩
「虫歯や歯周病菌の抑制」

殺菌作用があります。

  • デキストラナーゼ
歯垢(プラーク)の分解や除去をします。
  • トラネキサム酸
  • イプシロンーアミノカプロン酸
  • βーグリチルレチン酸(βーGR)
 歯茎の炎症や出血を抑制します。
  • ビタミンC(アスコルビン酸)
  • ビタミンE(酢酸トコフェロール)
  • ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)
 歯茎の健康をサポートします。
  • 硝酸カリウム
  • 乳酸アルミニウム
歯がしみるのを防ぎます。
  • 塩化亜鉛
口臭を防ぎます。
  • ゼオライト
歯石をつきにくくします。
  • ポリリン酸ナトリウム
  • ピロリン酸ナトリウム
  • リン酸塩
色素を浮かせて、取れやすくします。
  • ポリリン酸ナトリウム
  • ポリエチレングリコール
  • マクロゴール
タバコのヤニをつきにくくします。

その他、天然由来成分やハーブなどの成分を配合した歯磨き粉なども市場に流通しています。

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