舌苔の取り方(舌磨き)

舌苔は口臭のとても大きな原因です。一方で、誤った方法で舌苔を除去すると逆効果になったり、舌を傷つけてしまうこともあります。

「舌苔が取れない..裏ワザは?」、「舌磨きはしないほうがいい?やったほうがいい」、「自分なりにやってるけど、舌磨きのおすすめのやり方は?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ここでは、簡単にできる舌磨きの正しいやり方について、わかりやすく解説していきます。

 

舌磨きの画像

口の中の細菌は舌に生息?!

口の中の細菌は歯だけでなく、舌などの粘膜にもたくさん生息しています。
口の中の細菌の生息場所を示すグラフ画像

舌磨きの方法

舌磨きは専用の舌ブラシやティッシュ、ガーゼを使って、優しく丁寧に舌の苔を取り除きましょう。

舌ブラシの正しい使用方法

舌苔の取り方(舌磨き)の画像

  1. 1日1回、起床直後に行いましょう(朝食や歯磨きの前)。
  2. 舌とブラシを水で濡らしておくと、傷つけくいです。
  3. 鏡を見て、舌を確認しながら行いましょう。
  4. なるべく舌を前に出しましょう。
  5. 舌の奥から手前へ向けて、舌ブラシをゆっくりと一方通行に動かしましょう。
  6. 最後に口を水でゆすぎ、苔を流しましょう。

ポイント

  • 舌はやわらかい組織なので、やさしく行いましょう。
  • 1日に何回も磨き過ぎないようにしましょう。
  • 歯磨き粉を使うのは避けましょう。
  • 歯ブラシではなく、舌ブラシで行いましょう。
  • 吐き気が出にくくするために、軽く息を止めたり、息を吐きながら行う良いでしょう。
  • 舌が痛い場合には、舌磨きを控えましょう。

(関連記事)

舌ブラシの種類

舌磨きをしても舌苔が取れない?!

舌苔の画像

「舌磨きをやっても舌が白い」、「舌苔が全然取れない」と感じる方も少なくありません。

舌の白い部分は苔ではない場合や別の病気(白板症や口腔カンジダ症など)が疑われる場合があります。また舌が赤くてツルツルの場合にも、病気(鉄欠乏性貧血など)が疑われることがあります。

舌の色が気になる場合には無理にこすらずに、早めのご相談がおすすめです。

(関連記事)

白板症

口腔カンジダ症

舌が赤い病気

洗口液(マウスウォッシュ)やスプレーの使用は?

洗口液やスプレーの種類によっては、舌磨きに使えるものもございます。気になる場合には、ご相談ください。

舌磨きはやった方がいい?しない方がいい?

口臭や歯周病、虫歯などの予防

舌苔に含まれる細菌を示す画像

舌苔には虫歯菌・歯周病菌・カンジダ菌や剥がれた粘膜のカス(老廃物)、食べかすなどが含まれます。

たまった舌苔を取り除くことは口臭や歯周病、口腔カンジダ症、味覚障害、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。

全身の健康

歯周病と全身疾患の関係を示す画像

また舌苔に潜む歯周病菌は心臓病や脳卒中、糖尿病など全身の病気に影響を与えることが明らかになっています。

(関連記事)

味覚障害

歯周病と関連する全身の病気

まとめ

舌苔は口臭のほか、歯周病や誤嚥性肺炎などの原因につながります。舌磨きをする際は正しい方法で行い、口の中の虫歯菌や歯周病菌、舌苔を取り除きましょう。

当院では舌磨きや舌苔、口臭などの治療や検査、ご相談を承っております。お困りな方はお気軽にご相談ください。

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