睡眠時無呼吸症候群用マウスピースの治療効果

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睡眠時無呼吸症候群の治療の一つとして、使われるマウスピース。実際に報告されている治療効果はどのくらいなのでしょうか?

ここでは、睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療の効果を解説致します。

マウスピースの治療効果は?

睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療の有効率(※ )は、約70%(*1)と報告されています。さらに、京都大学医学部附属病院によると(*2,*3)、マウスピースの使用で、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数が約6〜7割も減少したと報告されています。

(※ ):病状を示すAHIの数値が50%以上改善した場合。

治療効果に影響を与えるもの

マウスピースの治療効果や有効率は年齢性別骨格的な問題(小さいあご)首まわりの太さ肥満(BMI)枕の高さ寝るときの姿勢睡眠時無呼吸症候群の種類マウスピースの習慣的な使用の有無などによっても大きく異なるといわれています。

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 年齢との関係は?!

一般的に、年齢によるマウスピース治療の有効率の差はないとされています。

ただし、残っている歯の本数や状況によっては、マウスピースの安定性に影響を与える場合もあります。また舌の筋力が衰退している場合、舌が気道へ沈みこみやすくなるため、気道が狭くなりやすいともいわれています。

 肥満度との関係は?!

肥満気味の場合、首周りの脂肪で気道が狭くなりやすく、治療効果が低下しやすい傾向にあります。

BMI25未満の肥満に該当しない場合には有効率は約8割以上とされ、BMI(体格指数)数値25以上の肥満に該当する方の場合、治療有効率は約6割とされています。

体格指数(BMI)

睡眠時無呼吸症候群と肥満

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の種類

治療成績

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睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療の有効率は軽度〜中等度の場合、約8割と報告されています。

程度 治療の有効率
軽度〜中等度 81%
重度 約61%

なお、国内の大規模調査によると、睡眠時無呼吸症候群の患者の大半(全体の約95%以上)は軽度〜中等度とも報告されています(2018年に国内で行われた世界最大規模の調査“ながはまコホート”より.)。

※睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは通常2〜3回の治療で作製可能です。また持ち運びに不便な重さはございません。マウスピース治療をご希望の際は、お電話にてお気軽にご相談ください。

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(参考文献)

*1:Lowe AA:Dental appliances for the treatment of snoring and obstructive sleep apneas,in;Kryger MH, Roth T,Dement WC:Principles and  Practice of Sleep Medicine, 2nd Saunders, Philadelphia  

*2:Yoshida K. Effect of oral appliance therapy for sleep apnea syndrome on blood pressure. Int J Prosthodont 19: 463-468, 2006

*3:Yoshida K. Effect of a mandibular advancement device for the treatment of sleep apnea syndrome and snoring on respiratory function and sleep quality.Cranio 18:98-105

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