妊娠中の歯磨き
できない時はどうすればいい?!

妊婦さんが歯磨きしている画像

口の中には700種類、2000億個以上の細菌が生息しています。歯磨きのときは、なるべく歯垢を丁寧に取り除き、細菌の数を減らすことが大切です。

しかし、妊娠中はつわり(特に妊娠5〜16週ごろ)や体調不良で、歯磨きが十分にできないこともあります。つらい時は歯磨きのタイミングや歯ブラシの種類を工夫すると、無理なく歯磨きができます。

ここでは、妊娠中の歯磨きのコツを解説していきます。

歯磨きについて

体調の良い時

歯磨きをしている妊婦さんの画像

妊婦の約80%につわりがみられ、つわり経験の妊婦の約半数が妊娠4ヶ月ごろまで通常の歯磨きができなかったという報告もあります。

つわりがひどい時期は、歯ブラシを口に入れるだけで気分が悪くなる方も少なくありません。無理をせず、体調の良い時に磨きましょう。

“ながら磨き”

テレビを見ながら…、お風呂に入ってリラックスをしながら…など気分を落ち着かせた状態で歯磨きをするのも良いでしょう。

小さめの歯ブラシ

舌や喉の奥を刺激して吐き気を出さないように、なるべく薄く小さい歯ブラシを選びましょう。

磨き方

歯ブラシを口の横から入れ、小刻みに動かしたり、頭部をやや下に向けると、唾液が奥の方に流れづらく、吐き気が出にくくなります。

歯磨き粉

妊娠期間中には虫歯になりやすくなるため、フッ素を含む歯磨き粉を使用すると良いでしょう。

ただし、歯磨き粉のにおいで気分が悪くなる方はなるべく香りや刺激の少ないものを選びましょう。

虫歯予防方法「フッ素配合の歯磨き粉」

水分とうがい

水を飲む妊婦さんの画像

食後すぐに歯磨きができないときはぶくぶくうがいをしたり、水やお茶などを飲んで口の中を洗うようにしましょう。

キシリトールガムの利用

キシリトール

歯磨きができない場合にはキシリトールガムを噛み、唾液が出しましょう。

たくさん唾液を出すことで口の中の汚れを洗い流して菌の増殖を抑えたり、唾液の中和作用により歯が溶けにくい環境をつくることができます。

キシリトールガム

留意点

吐いてしまった場合

つわりに苦しむ人の画像

吐いてしまった後は口の中が酸性になり、歯が溶けやすいため、水で口を十分にゆすぎましょう。歯磨きは気分が落ち着いたら行いましょう。


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