歯周病の検査
歯周病は症状が出ないことが多いため、自分で歯周病の有無や進行の程度を判断することはできません。
歯周病の検査では原因や進行の程度を把握し、より適切な歯周病の治療へとつなげることができます。
検査方法
歯周病の状況にあわせて必要な歯周病検査を行い、歯茎や歯を支える骨の状態や変化を診ていきます。
歯周病検査には以下のように様々な種類があります。
プロービング検査
歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の深さを測定する検査方法です。
歯周病は進行すると、歯周ポケットが深くなる傾向にあります。また歯が割れた(破折)場合も歯周ポケットが深くなります。
レントゲン検査
レントゲンの撮影を行うと、歯を支える骨の状態(溶けた骨の範囲、程度)を診ることができます。また歯の根の病気を併発していないかを確認します。
歯周病は進行するほど、歯を支える骨が溶けて痩せていきます。
歯の揺れの検査
異常な歯の揺れがないかを検査します。
歯周病が進行し、歯を支える骨が溶けると歯が揺れやすくなります。また噛む力が過剰に歯に加わった場合にも、歯が揺れることがあります。
噛み合わせの検査
噛み合わせによる歯への異常な負担がないかを検査します。
歯周病が進行している歯に、噛む力が強く加わると歯周病が進行しやすくなります。
口の中の環境
菌の繁殖を招きやすい環境の有無を診ていきます。
- 悪い歯並び
- ドライマウス
- 口呼吸
- 歯の形の異常
- 合っていないつめものやかぶせもの
全身の健康や生活習慣、服用中のお薬など
健康状態(糖尿病や肥満)や生活習慣(喫煙やストレス)、服用中のお薬(てんかんや高血圧症、免疫抑制剤)、女性ホルモンの変化(妊娠)は歯周病を悪化させることがあります。
まとめ
歯周病を治すためには、定期的な歯茎のチェックが大切です。また歯周病検査をすることで、現在の歯茎や骨の程度を調べることができます。
*歯周病の検査はほとんど痛みを感じないものですので、ご安心ください。
当院では歯周組織再生療法も取り入れております。歯周病についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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