歯石取り(歯石除去)

歯石取りの画像

歯石とは

歯石とは、菌の塊である歯垢(しこう)が唾液中のカルシウム成分などとくっついて硬くなったもので、歯磨きでは取れません。

歯石

放置するとどうなる?

びっくりする女性の画像

歯石の表面はざらざらしているため、菌(歯垢)がつきやすく、菌が繁殖する格好の場所になります。

放置した歯石の上には歯垢がたまり、歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)、口臭の発症や悪化へとつながっていきます。

歯周病を放置するとどうなる?

歯周病の原因

歯石取り

歯科医院で行う歯石取りは、スケーラーという専門の器具を使い、歯にこびりついた硬い歯石を除去します。

歯石取りはクリーニング、スケーリングなどと呼ばれることもあります。

歯石取りの画像

remove tartar

歯石取りの効果

歯磨きでは取り除けない歯石や歯と歯茎の隙間にたまった歯垢を取ることは、虫歯や歯肉炎、歯周病(歯槽膿漏)、口臭の予防や進行・重症化を防ぐ効果があります。

歯石は再びつく

口の中の常在菌が集まって歯垢となり、磨き残しの歯垢が2〜3日経つと硬くなり、歯石へと変化していきます。

歯石は誰でもつく

歯石は口の中の常在菌と唾液の成分がくっつくことで発生するため、子供から高齢者に至るまで誰でも歯石はつきます。

歯石取りの頻度

歯石取りの頻度はおおよそ3〜6ヶ月に1回程度とされています。

ただし、歯周病の重症度や歯石のできやすい人など個人の状況によって大きく異なるため、主治医と相談しながら決めるのが良いでしょう。

歯石を予防するには

歯石は除去した後でも数ヶ月経つと、誰の口の中にも再び付いていきます。

なるべく歯石をつきにくくするためには、以下のような歯磨きや生活習慣の工夫をするのが効果的です。

磨き残しを減らす

歯石になる前の歯垢(しこう)は柔らかく、歯磨きで取り除くことができます。

フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使って、磨きにくい部分の歯垢をしっかりと取り除き、歯石をつきにくくしましょう。

フロスの使用による歯石の抑制効果

reduction of tartar deposition by flossing

歯石取りの費用は?

歯の歯垢・歯石取りは、保険適用で、約1,500〜3,000円(健康保険証3割負担の方)となります。

*歯の本数やレントゲン撮影の有無によって前後することがあります。

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