ワイヤー矯正 Q&A

Q. ワイヤー矯正とはどのような治療ですか?

A. ワイヤーを歯に取り付け、ワイヤーの力で歯を移動させて、歯並びを綺麗にする矯正治療です。

Q. ワイヤー矯正のメリットは何ですか?

A. ワイヤー矯正のメリットは、以下の通りです。

  • 装置がつけっぱなしであるため、取り外しの手間がありません。
  • 複雑な歯並びに対応しやすく、また微調整もしやすいです。
  • 歯の移動速度はマウスピース矯正と比べて、一般的に速いです。

Q. ワイヤー矯正のデメリットは何ですか?

A. ワイヤー矯正には、以下のデメリットがあります。

  • マウスピース矯正と比べると、装置が目立ちます。
  • 唇を閉じにくい。
  • 慣れるまで歯磨きや食事がややしにくいです。

Q. ワイヤー矯正の期間はどのくらいですか?

A. ワイヤー矯正の治療期間は、お子様で1年〜2年くらいです。中学生以上の場合、全体矯正で2〜3年、部分矯正で数ヶ月〜1年くらいです。

*治療期間は歯並びの状況など個人差も大きいため、目安としてお考えください。

Q. 矯正治療の期間が長いのはなぜですか?

A. 歯を動かすためには、歯や骨に負担が少ない程度の弱い力をゆっくりと歯に伝えることが大切です。

歯に強い力を加えたり、短い間隔でワイヤーを調整をすると、歯の根や骨に負担がかかったり、歯茎が下がりやすくなったり、歯が正しく動かないなどのリスクが論文で報告されています。

Q. ワイヤー矯正は痛いですか?

A. 歯が動くときに痛みや違和感を感じることがあります。

ワイヤー矯正の装置を初めてつけた後の2〜7日間くらい、ワイヤー調整後の2〜3日間の時期に痛みや違和感を感じることがあります。

痛みのピークは矯正器具の装着や調整後の2〜3日後であることが多く、日にちが経つにつれて、痛みは少しずつ減り、やがて消えていきます。

ただし、個人差も大きく、ほとんど痛みを感じない方もいます。

Q. ワイヤー矯正では抜歯しなくてはいけないのですか?

A. ワイヤー矯正の場合に、必ずしも抜歯が必要なわけではありません。

歯列矯正で、抜歯が必要になる可能性が高いのは以下の場合です。

  • 顎が小さすぎる場合
  • 極度の出っ歯な場合
  • 前歯が大きく出て口が閉まらない場合

また上記以外では、歯並びを安定させるために、親知らずの抜歯が推奨される場合もあります。

Q. ワイヤー矯正治療中で食べられないものはありますか?

A. ワイヤー矯正治療中は、食べ物によっては食事がしにくいことがあります。

繊維性の食べ物(葉物野菜など)は矯正装置に引っかかったり、詰まりやすいため、細かく刻むなど調理の工夫をするのも良いでしょう。

またワイヤー調整後で痛みを感じる場合柔らかい食べ物にしたり、小さく切ったり、すりおろす、煮込むなどの工夫をするのも良いでしょう。

Q. ワイヤー矯正の装置をつけて、スポーツ(運動)はできますか?

A. ワイヤー矯正中でもスポーツはして頂いて構いません。

ただ、相手と強くぶつかる競技は主治医と相談が必要になることがあります。相手と強く接触する代表的な競技には、ラグビーやアメリカンフットボール、レスリング、柔道、相撲、ボクシングなどが挙げられます。

Q. ワイヤーの矯正装置をつけて、楽器はできますか?

A. ワイヤー矯正中に楽器を演奏することは問題ございません。

演奏への影響は個人差や楽器の種類によるため、一概には言えませんが、慣れや工夫をすると吹けるようになる場合がほとんどです。

ちなみに、フルートやトランペットなどの金管楽器は矯正装置の影響を受けにくい楽器といわれています。一方で、サックスやクラリネットなどの木管楽器はリードを噛むため、歯列矯正中はやや工夫が必要になることがあります。

Q. ワイヤー矯正の期間中は虫歯になりやすいですか?

A. ワイヤー矯正の装置はつけっぱなしになるため、歯磨きがしにくいです。

虫歯を防ぐために、小さな歯ブラシで矯正装置の周囲を丁寧に歯磨きをしたり、定期健診・歯のフッ素塗布を併用することがおすすめです。

矯正治療終了後は歯並びが綺麗になり、治療前より歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病が進行しにくくなります。

Q. ワイヤー矯正の値段(費用)はいくらですか?

ワイヤー矯正治療は

  • 一部の歯並びを治す(部分矯正)
  • 全体の歯並びを治す(全体矯正)

があり、それぞれ以下の費用となります。

種類 費用(税込)
部分矯正 表側1歯につき、33,000円
全体矯正 715,000円
処置調整料 3,000〜5,000円/回

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