手足口病

手足口病とは名前の通り、手のひらや足の裏、口の中に発疹(水ぶくれ)ができるウイルス感染症です。主に夏ごろに小児(多くは10歳以下)を中心に流行します。
症状

口の中の発疹
頬の粘膜、舌、歯ぐき、上あごの天井部分などの粘膜に水ぶくれのような発疹ができます。発疹は破れると、口内炎のような状態になり、痛みを伴うこともあります。そのため、十分な食事が摂れないこともあり、脱水や栄養不足には注意が必要です。
手や足の発疹、発熱
手のひらや足の裏、肘、膝などに発疹が現れますが、ほとんどは約1週間でおさまります。また発熱症状は全体の3割程度で現れますが38℃以下のことが多く、高熱はあまり出ないといわれています。
多くの場合、後遺症を残すことなく治る病気ですが、稀に重症化し、髄膜炎や脳炎を引き起こすことがあります。
| 病気 | 発疹の場所 | 発熱の程度 |
|---|---|---|
| 手足口病 | 口の中、手、足 | 38℃以下の発熱が多い。 |
| ヘルパンギーナ | 口の中 | 38〜40℃近い高熱が出る。 |
原因
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスという種類のウイルスの感染が原因です。日本では2010年、2011年に大きな流行がありましたが、各年ごとに流行するウイルスの種類は異なります。
再発は?
手足口病を引き起こすウイルスは1つではなく、複数存在するため、別のウイルスに感染すると再発します。
うつる?
手足口病はウイルスによる感染症のため、うつる病気です。
主に感染者のくしゃみ、咳などの飛沫(ひまつ)を吸い込むことで感染(飛沫感染)します。また感染者の糞便中や水ぶくれなどの体液、ドアノブやレバーなど共同空間で触れる場所、感染した子どものオムツ交換の際には注意が必要です。
感染対策
- 手洗いや手指消毒
- オムツなどの排泄物を適切に処理する
- ドアノブなど共同空間で互いに触れる場所の消毒
- スプーンやおはし、食器などを共有しない
予防、治療

予防
手足口病はワクチンがないため、十分な手洗いやマスクの着用などの一般的な感染対策が重要です。症状が改善後しても糞便中に2〜4週間ほどウイルスが排出されるため、トイレで用を済ませた後やオムツ交換の際は特に注意しましょう。
治療
痛みや発熱に対する解熱鎮痛剤の他、口の粘膜の痛みが強く、十分な歯磨きができない場合には細菌の増殖を抑えたり、炎症を和らげるうがい薬を使用することもあります。
食事の工夫
口の中のできものが痛みを伴う場合、食事や水分が摂ることが難しくなります。
特に子どもの場合、成人に比べて体内の水分量が多く、脱水による影響を受けやすいため、水分補給をしっかりとおこなうと良いでしょう。
また食事ではやわらかいものや刺激が少ないもの(おかゆ、うどん、雑炊、ゼリー、プリン、冷めたスープなど)にすると摂りやすいでしょう。
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*当院では管理栄養士、大学病院出身の歯科医師が在籍しております。口内炎が痛くて食事ができないなどお困りな場合はお気軽にご相談ください。
