フッ素洗口 Q&A
目次
Q. フッ素洗口は安全ですか?また万が一、うがいできずに飲み込んでしまったらどうすれば良いですか?
A. 通常の使用量で問題になることはありません。
口の中に残る量は使用量の約10〜20%と言われ、0.2mg程度で、お茶2杯分に相当します。(☞フッ素を含む食べ物や飲み物)
万が一、1回分をまるまる飲み込んでしまったとしても、安全に配慮した量を基準に設定されており、過剰にはなりません。不快な症状や体調不良(下痢や嘔吐など)の症状が出る可能性のある摂取量は、通常の1回量の約20〜60倍とされています。
また、過剰な分のフッ素は胃や小腸から吸収後、食品中に含まれるフッ素と同様、尿中へ排泄されます。
*当院ではフッ素使用を強要することはございません。
Q. フッ素洗口液を使えば、虫歯にならないのですか?
A2. フッ素洗口は十分な虫歯予防効果が証明されていますが、虫歯の発生には日常的な丁寧な歯磨きや食生活なども深く関係します。
フッ素洗口と併せて、以下のコツを押さえましょう。
- 丁寧な歯磨きで、虫歯の原因の歯垢をなるべく取り除きましょう。
- フッ素配合の歯磨き粉を使用しましょう。
- 虫歯の原因になる「糖」の摂り過ぎに注意しましょう。
- 寝る直前の「糖」の摂取を控えましょう。
- よく噛んで唾液を出しましょう。
Q. 口の中に傷や口内炎がある場合は、使用を避けた方が良いのでしょうか?
A3. 傷や口内炎の痛みがひどく、普通の水でも染みる場合にはフッ素洗口を無理して使用する必要はございません。
ただ、フッ素の洗口液に刺激性は無く、また傷などからフッ素が過剰に体内に取り込まれることも害になることもありませんので、通常通り使用して構いません。
Q. フッ素洗口液を下水に流しても大丈夫ですか?
A. 洗口液を排水した場合、調査によると最高でも0.2ppmであり、水質汚濁防止法で規定されている上限基準の15ppmをはるかに下回る濃度であり、環境に影響を与えることはないと報告されています。
Q. フッ素洗口を使わない方が良い人はいますか?
A. うがいができない低年齢児(基本は3歳以下)や誤嚥の危険性がある方は避けた方が良いでしょう。原則、持病があったとしても、使用を避ける必要はなく、腎臓のご病気(透析中の方も含む)があっても問題ないとされています。歯があり、うがいができる全ての方に推奨される虫歯予防方法です。
うがいする能力に疑いや不安がある場合には、水で事前に練習すると良いでしょう。
*本サイトでは理解して頂きやすいよう、フッ化物、フッ素化合物を総称してフッ素と表現しています。