フッ素を使った虫歯予防方法
フッ素(*)を利用した虫歯の予防方法には次の3種類があります。いずれのフッ素の応用方法も子供から大人まで簡単に利用でき、併用しても健康に問題はなく、より高い虫歯予防効果を期待できます。
3つの虫歯予防方法と効果
種類 | 対象者 | 頻度 | 虫歯予防効果 | フッ素濃度(*) | 場所 |
---|---|---|---|---|---|
フッ素配合歯磨き粉 | 歯がある方全て | 毎日 | 30%以上 | 1000〜1500ppm | 自宅 |
フッ素洗口液 | 4歳以上 | 毎日 | 30%以上 | 225〜250ppmまたは450ppm | 自宅 |
フッ素塗布 | 歯が生えたら | 3〜4ヶ月に1回程度 | 40%以上 | 9000ppm | 歯科医院 |
*フッ素濃度の単位ppmは100万分の1で、1ppm = 0.0001%です。
フッ素の虫歯予防効果
歯の修復(再石灰化)を助ける
フッ素は歯から溶け出したカルシウムやリンを再び取り込み、歯の修復(再石灰化)を促進します。
歯の質を強くする
フッ素は、酸に強い歯をつくるのに役立ちます。
虫歯菌の活動を抑える
虫歯菌の活動を弱め、歯を溶かす酸をつくるのを抑えます。
フッ素の毒性・危険性は?
いずれのフッ素の応用方法でも、通常の使用量で問題になることはありません。
(詳細記事)
まとめ
フッ素の応用方法は3種類それぞれに特徴があります。フッ素と併せて、定期健診で虫歯や歯周病のチェック、クリーニングをすることがおすすめです。
フッ素について、ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
(出典)
・「フッ化物配合歯磨剤の適正使用量に影響を及ぼす因子」日本口腔衛生会誌 J Dent Hlth 71:81-87,2021
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*本サイトでは理解して頂きやすいよう、フッ化物、フッ素化合物を総称してフッ素と表現しています。