義歯性口内炎
入れ歯と当たる歯茎や粘膜に炎症が起きる口内炎を、「義歯性口内炎」と呼びます。「義歯性口内炎」は入れ歯に生息する細菌やカビ、入れ歯の不具合などが原因とされています。
目次
原因
カビ(カンジダ菌)
入れ歯についたカビの繁殖が原因で、歯茎などの粘膜に炎症が起きます。
特に、以下の場合にカビが発症しやすくなります。
- 入れ歯の洗浄が正しくない。
- 長期間、同じ入れ歯を使用している。
- 唾液が少ない|口が乾く。
- 免疫力が低下している。
入れ歯が合わない
入れ歯が粘膜と強くあたることが原因で粘膜に傷がつき、炎症が起きます。
口の中の乾燥(ドライマウス)
唾液は粘膜を保護する潤滑油のような働きをしています。口が乾くと、粘膜がとても荒れやすくなります。
症状
歯茎や舌など粘膜に以下の症状が見られます。
- 粘膜の赤み
- ヒリヒリとした感覚
- 違和感や不快感
- 口臭
- 出血
治療方法
カビ(カンジダ菌)の繁殖
まずは正しく入れ歯を洗浄し、清潔にするのが大切です。
*長期間使っている入れ歯の場合、全体に細菌やカビが繁殖していることもあり、洗浄液につけるだけでは除菌できないという報告もあります。
入れ歯の不具合
歯茎と当たっている入れ歯の部分を調整します。
口の中の乾燥
唾液を出しやすくするマッサージや水分摂取などが一つの対策です。
しかし、口の乾燥がひどい場合は別の病気や服用中のお薬の副作用が関係していることもあります。服用中のお薬がある時は担当医にお申し出ください。
まとめ
入れ歯を使うと痛いときは入れ歯の不具合のほか、細菌やカビ、口の乾きなどが関係していることがあります。また無理に入れ歯を使い続けると、口内炎が悪化することもあるため、早めに担当医に相談するようにしましょう。
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