虫歯とスポーツドリンク
スポーツドリンクは炎天下での運動や激しい運動で汗をかいて失われた水分やミネラルと効率よく補給できる場合があります。
一方で、頻繁に飲むと虫歯や肥満、糖尿病につながる可能性もあるので、必要なときに必要な分だけ摂るのがおすすめです。
スポーツドリンクの成分
- 糖分(500ml中に約30g=スティックシュガー約11本分)
- ミネラル [ナトリウム(塩分)、マグネシウム、カリウム、カルシウム]
- ビタミン
- アミノ酸
- クエン酸
成分の役割・目的
糖分は運動時のエネルギー源となる他、吸収率を上げる目的があります。ミネラルやビタミン等は汗をかいて体内から失われた分を補給するために含まれています。
汗の成分
汗の成分の約99%は水分で、わずかにミネラル(ナトリウムやカリウム、マグネシウム、カルシウムなど)を含みます。
大量の汗とともに水分やミネラル、ビタミンが失われると、痙攣や熱中症を引き起こすことがあるため、なるべく早くに水分やミネラル等を補給する必要があります。
スポーツドリンク中の糖分や塩分の量
日本体育協会によると
糖分は4〜8%(炭水化物表示で100mLあたり約5〜6g)で、塩分(ナトリウム)濃度は0.1〜0.2%(ナトリウム表示で100mLあたり約40〜80mg)が推奨されているため、スポーツドリンクはおおよそこの範囲の糖分、塩分を含んでいます。
普段から飲んでいるとどうなる?
特に激しい運動をしていない普段の生活で、スポーツドリンクを日常的に飲み続けていると、糖分や塩分の摂り過ぎになり、虫歯や肥満、糖尿病につながります。
なぜ虫歯になりやすい?
砂糖を含むスポーツドリンクやジュースを繰り返し飲むと、歯が溶ける(「脱灰」)時間が多くなり、虫歯になりやすい状態に変化します。
まとめ
激しい運動をした後や猛暑でたくさん汗をかいた日などは、冷えたスポーツドリンクやジュースを飲みたくなるものです。
ただし、日常的に繰り返し飲むと、歯が溶けて虫歯になりやすくなるため、飲み過ぎには気をつけましょう。
また当院では、安心・安全にスポーツに取り組んで頂くためのサポートとして、スポーツ用マウスピースの作成もしております。ご不明な点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
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