体格指数（BMI）とは？
体格指数(BMI：Body Mass Index=体重[kg]/身長[m]²)は、国際的な肥満度の指標です。
肥満は歯周病や睡眠時無呼吸症候群など多くの病気の引き金になるため、肥満予防に取り組む際の目標値としても活用されています。
数値について
BMIは22（標準体重）が肥満と関連する糖尿病や高血圧症、高脂血症などの病気のリスクが最も低く、25以上（肥満）では様々な病気のリスクが上がることがわかっています。
歯周病のなりやすさについても、BMI25以上の場合には標準体重付近の方と比べ、約2〜５倍リスクが上がることが報告されています。
| BMI | 判定 | WHO基準 |
|---|---|---|
| 18.5未満 | 低体重 | Underweight |
| 18.5以上25.0未満 | 普通体重 | Normal range |
| 25.0以上30.0未満 | 肥満(1度) | Pre-obese |
| 30.0以上35.0未満 | 肥満(2度) | Obese class I |
| 35.0以上40.0未満 | 肥満(3度) | Obese class II |
| 40.0以上 | 肥満(4度) | Obese class III |
＊BMI35.0以上で、心不全や呼吸不全、糖尿病などを合併する場合、「高度肥満」となり、日本の人口の約0.3%が該当します。
留意点
同じ数値でも健康リスクが異なる
BMIは体重と身長から算出される数値であるため、同じBMI数値でも体格の区別がしにくい（筋肉質？脂肪が多い？）といわれています。
さらに脂肪が多くても、脂肪のついている部位（詳細は以下）によっても、健康への影響は異なります。
なお、2005年から日本では「BMI」に加え、「腹囲」や「中性脂肪」、「血圧」、「血糖」の値も組み込んだ“メタボリックシンドローム”という診断基準がございます。（「腹囲」や「中性脂肪」が高い場合、内臓脂肪量が多い傾向にあります。）
“内臓脂肪型”肥満と“皮下脂肪型”肥満
脂肪がどこにたまっているのかによって、大きく2つに分けられます。
内臓脂肪型肥満（リンゴ型肥満）
おなかの中の胃や腸を覆う膜に脂肪が蓄積するタイプで、後述の皮下脂肪型よりも危険度が高い“肥満”です。
多量の内臓脂肪からは、健康に悪影響を与えるホルモンが分泌されるため、歯周病や糖尿病、高血圧症、高脂血症などの病気の発症、悪化の可能性が高くなるとされています。
皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)
腰や太もも、下半身などの皮下組織に脂肪がたまるものの、内臓への脂肪蓄積は少ないタイプです。
（関連記事）
