舌や頬の内側を噛む原因は?
対策と治し方は?
「舌や口の中を噛んで口内炎ができた…」、「痛くて食事や会話ができない..」そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
舌や頬の内側をよく噛む場合には、口の中に原因があることも少なくありません。ここでは、原因や対策について、解説致します。
目次
原因
舌や頬の内側をよく噛む原因には、以下のことが挙げられます。
- 噛み合わせの変化
- 歯ぎしり
- 疲労やストレス
- 顎関節症
- 舌の大きさの変化
- 食べる速度
- 筋肉のたるみ
噛み合わせの変化する原因は?
虫歯
虫歯で歯に穴が空いていたり、歯周病で歯がぐらぐらすると正しく噛めず、噛み合わせが変化します。また虫歯で歯の端が鋭利になっていると、粘膜を傷つけやすくなることもあります。
噛み合わせ
歯がすり減って噛み合わせが低くなると、頬の粘膜の内側にたるみ、頬の内側の肉を噛みやすくなることがあります。
歯を抜いたまま
歯を抜いたまま放置していると、歯が倒れ、噛み合わせが変化します。噛み合わせが悪くなると、頬や舌を噛みやすくなるリスクがあります。
詰め物や被せ物、入れ歯に慣れていない
詰め物や被せ物、入れ歯を新しくつけたばかりのときは噛み合わせに慣れず、誤って口の粘膜を噛んでしまうことがあります。
数週間経っても慣れない場合には、噛み合わせの相談をしてみましょう。
歯ぎしり
睡眠中の歯ぎしり、噛みしめ、食いしばりは舌や頬の粘膜を傷つけてしまうことがあります。
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疲労やストレス
過度な疲労やストレスがたまると、噛むときに必要な脳と口の連動がうまくいかなくなり、舌や頬の内側など口の中を噛みやすくなると考えられています。
顎のずれ
顎関節症など顎(あご)の動きが正常でない場合、正しい位置で噛めず、舌や頬の内側を噛みやすくなることがあります。
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肥満による舌の大きさの変化
肥満に伴い、舌に脂肪が着くと舌が大きくなるため、舌を噛みやすくなります。
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食べるのが速い
早食いだと舌や頬の動きと連携がうまくいかずに、うっかり舌や頬の内側を噛んでしまうことがあります。
なお、ゆっくり噛んで食事をすると、頬や舌の噛むのを防ぐだけでなく、噛む回数が増えるため、
- 唾液の分泌が出やすく、虫歯や歯周病、口臭の予防につながる
- 満腹感を得られ、塩分や糖分の摂り過ぎ防止につながる
などの利点もございます。
まとめ
頬や舌を噛んでしまう理由には歯や噛み合わせ、顎の状態、歯ぎしりなど多くのことが関係しています。粘膜を繰り返し噛んでしまう場合には、担当医と相談してみるのが良いでしょう。
当院では噛み合わせを含め、相談のみの診察も承っております。「頬や舌を噛んでしまう」ことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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