歯石 Q&A
目次
- 1 Q. 歯石とは何ですか?
- 2 Q. 歯石が勝手に取れることはありますか?
- 3 Q. 歯石を自分で取る方法はありますか?
- 4 Q. 歯石取りにはどんな意味がありますか?また歯石を放置するとどうなりますか?
- 5 Q. 歯石取りとは何をするのですか?
- 6 Q. 歯石取りは痛いですか?
- 7 Q. 歯石取りの値段(治療費用、料金)はおいくらですか?
- 8 Q. 歯石取りの治療時間、回数はどのくらいですか?
- 9 Q. 歯石はどのくらいの頻度で行うのが良いですか?
- 10 Q. 歯石を取ると、歯がスカスカになると聞いたことがありますが本当ですか?
- 11 Q. 歯石取りにデメリットはありますか?
- 12 Q. 歯石取りの後に、しみることがあると聞きました。なぜですか?
- 13 Q. 歯石ができやすい人の特徴はありますか?
- 14 Q. 歯石はつきやすい場所はどこですか?
- 15 Q. 子供でも歯石はつきますか?
Q. 歯石とは何ですか?
A. 歯石とは、歯垢が唾液中のカルシウム、リンなどと反応して石灰化して硬くなったもので、灰白色や黄白色、黒っぽい色をしています。
歯垢の段階では歯磨きで取り除けますが、歯石へと変化してしまうと、通常歯磨きで取り除くことはできません。
Q. 歯石が勝手に取れることはありますか?
A. 硬くなり始めた初期の歯石の場合には、デンタルフロス(糸ようじ)で取れることがあります。
ただし、歯石を取るために、力まかせに積極的にフロスを使うと、歯茎を傷つけることもあるので十分に注意しましょう。
Q. 歯石を自分で取る方法はありますか?
A. 「爪で取れた」などの情報や市販のスケーラー(歯石取りの道具)の販売などがありますが、歯茎や歯を傷つけたり、歯茎が下がる危険性があるため、推奨されていません。
普段からデンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯垢を減らして歯石をつきにくくする取り組みを優先すると良いでしょう。
Q. 歯石取りにはどんな意味がありますか?また歯石を放置するとどうなりますか?
A. 歯石取りは口の中の菌の繁殖を防ぐために、必要不可欠なものです。
歯石を放置すると、ざらざらとした歯石の表面に歯垢がたまりやすく、歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)、口臭などのきっかけになり、重症化すると歯が失うことも珍しくありません。
特に歯周病は歯を失う最大の原因(全体の約4割)であること、糖尿病や動脈硬化、心臓病や脳卒中、関節リウマチ、早産・低体重児出産など全身の病気との関連も明らかになっており、全身の健康を守る上でも歯垢・歯石取りは重要です。
Q. 歯石取りとは何をするのですか?
A. 歯石取りとは、専用の器具を使って、歯の表面にこびりついた歯石を取り除く治療です。
歯石を取ることで、歯垢がつきにくくなり、歯茎が引き締まり、歯肉炎や歯周病(歯槽膿漏)、口臭の悪化を防ぎます。
Q. 歯石取りは痛いですか?
A. 歯石取りは原則、痛みを伴う処置ではありません。
しかし、以下のように、痛みを感じやすい場合があります。
- 歯石がたくさんついている
- 歯と歯茎の隙間の深い場所に歯石がついている
- 歯茎が強く腫れている
必要に応じて、麻酔をしたり、歯石を分割して取っていくなど工夫をすることで負担を減らしながら、歯石を取ることが可能です。
Q. 歯石取りの値段(治療費用、料金)はおいくらですか?
A. 歯石取りの値段は保険診療(3割負担)の場合で、おおよそ1500円〜3000円程度になります。
Q. 歯石取りの治療時間、回数はどのくらいですか?
A. 歯石の量や歯、歯茎の状況によって異なります。
1回の歯石取りの時間はおおよそ30〜60分です。歯石取りの回数は1回で終わることもありますが、歯石が大量にある場合には歯茎や歯などの負担を減らすために、2回以上になることもあります。
Q. 歯石はどのくらいの頻度で行うのが良いですか?
A. 個人の歯や歯茎の状況によって頻度は異なりますが、歯石取り後でも歯石は再びついてくるため、約3〜6ヶ月に1回程度の頻度で行うと良いでしょう。
Q. 歯石を取ると、歯がスカスカになると聞いたことがありますが本当ですか?
A. 歯石を取ることで、歯と歯の距離が開いたり、すきっ歯になることはありません。
ただし、歯と歯の間を塞いでいる歯石を取ると、歯と歯に隙間ができたような感覚になることはあります。
Q. 歯石取りにデメリットはありますか?
A. 歯垢・歯石取りは、虫歯や歯肉炎、歯周病(歯槽膿漏)の原因を取り除き、歯の寿命を伸ばすことにつなげるもので、基本的にデメリットはありません。
デメリット?!
歯石取り後に痛み(しみる)などが出ることがありますが、ほとんどの場合には一時的なもので、次第に落ち着いていきます。
Q. 歯石取りの後に、しみることがあると聞きました。なぜですか?
A. 必ずしみるわけではありませんが、特に歯の根の部分についた歯石を取り除いた場合、歯石取り後にしみる(知覚過敏)ことや痛みを感じることがあります。
しみるのは、歯石を取ることで敏感な歯の根の表面が露出するためです。ただし、しみる症状は一時的で時間とともに改善することがほとんどです。
Q. 歯石ができやすい人の特徴はありますか?
A. 歯石のつきやすさについては個人差があり、次のようなことが影響するといわれています。
- 磨き残しが多い
- 歯並びが悪い
- 合っていないつめものやかぶせもの
- 唾液の量や質
Q. 歯石はつきやすい場所はどこですか?
A. 歯石は、「下の前歯の裏側」や「上の奥歯の外側」につきやすく、唾液が出てくる場所(舌の下、頬の粘膜)に近く、歯垢が唾液成分と反応しやすいためと考えられています。
Q. 子供でも歯石はつきますか?
A. 子供や大人、経管栄養(口から食事を取らず、鼻や胃からチューブで栄養を摂る)の方も歯石はつきます。
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