「口が乾く、ネバネバする」、「喉が渇く」と感じたら、ドライマウス(口腔乾燥症)という病気かもしれません。
口が乾くと細菌が増殖しやすいため、歯周病や虫歯になりやすく、口臭の原因になります。また舌痛症(舌が痛い、ヒリヒリする)や口腔カンジダ症、味覚障害につながることもあります。
ここでは、いろいろな病気に関連する「口が乾く(ドライマウス)」について、ご紹介致します。

口が乾く病気
ドライマウスについて

ドライマウス(口腔乾燥症)とは

口が乾くイラスト画像

「ドライマウス」とは、唾液の量が少ない・口の中の水分が失われやすいために、異常に口が乾く病気で、「口腔乾燥症」とも呼ばれています。

自分の口の乾きに気づいてなかったり、自覚症状があっても対応可能な医療機関が少ないため、治療を受けていない方も珍しくありません。

症状および問題点

口が乾いて、口の中の雑菌が繁殖している人の画像

口の乾きは不快感をもたらすだけではありません。唾液が少ないと、口の中は汚れを十分に洗い流せず、細菌が繁殖しやすくなったり、粘膜が荒れやすくなります。

ドライマウスと関連する症状

  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 口臭が発生しやすい
  • 口の中のカビが異常増殖しやすい(口腔カンジダ症)
  • 味を感じない/感じにくい、変な味がする(味覚障害)
  • 舌や口の中が痛い、ヒリヒリする(舌痛症)
  • 口の中がネバネバする
  • 飲み込みにくい
  • しゃべりにくい

口の乾きがもたらす病気

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口臭と舌苔

原因

口が乾く原因の画像

口が乾く原因は持病や生活習慣、服用薬を含め、日常生活上の多くのことから影響を受けます。

  • 服用中の薬の副作用
  • 加齢
  • 全身の病気
  • 口呼吸
  • ストレス
  • 食生活や生活習慣
  • 更年期

口が乾く原因

オーバードーズと歯

新型コロナウイルスと口の乾き

治療・対策

規則正しい生活の画像

「ドライマウス(口が乾く)」の治療・対策には生活習慣の改善を行いながら、治療薬や人工唾液、保湿剤などの一時的な使用が効果的なことがあります。

*口の乾きの原因によって、治し方も異なります。

口の乾きの治療・対策

検査

唾液の量を検査する画像

ドライマウスの検査では口の中の診察、唾液の量や質の検査、生活習慣等の問診などにご協力頂きます。また必要に応じて、レントゲンや血液検査などを提案させていただくこともあります。

口腔乾燥症の検査

患者数、年齢・男女差など

ドライマウスの国内患者数は約3000万人(約4人に1人)と報告されています。

年齢や男女差

ドライマウスは60代が最多で、男性より女性の割合がとても多い点が特徴です。

性別 年齢 ドライマウス

性別、各年齢のドライマウス患者の割合のグラフ

高齢化率 ドライマウス

高齢化率とドライマウス患者数の年次推移

まとめ

口が乾くと「食べる」、「飲む」、「しゃべる」などの日常的な生活をしにくくなるだけでなく、口の中の雑菌が繁殖するため、虫歯や歯周病、口臭、舌の痛み、口内炎、味覚障害、口腔カンジダ症など多くの病気につながります。

口が乾くと感じたら、早めのご相談がおすすめです。当院では、大学病院に勤務歴のある歯科医師が在籍しております。ドライマウスの疑いがあれば、お気軽にご相談ください。

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