歯磨き粉の選び方
歯磨き粉(液体も含む)は年間6億個以上(*)が出荷されており、数多くの種類があります。
薬用成分が含み、歯や歯茎の健康を助ける効果を持つ種類の歯磨き粉もあるため、症状や口の中の状況に合わせて選ぶことで口の健康に役立てることができます。
(*)日本歯磨工業会の「歯磨出荷・輸出入統計」参照
歯がしみる
知覚過敏が原因で「歯がしみる」場合には、知覚過敏に役立つ薬効成分に着目しましょう。
- 硝酸カリウム
- 乳酸アルミニウム
硝酸カリウム
硝酸カリウムは、歯の神経の周囲にカリウムイオンが作用し、神経への痛みの伝達を抑えます。
乳酸アルミニウム
乳酸アルミニウムは、歯の神経に通じる穴(象牙細管)を封鎖して、「歯がしみる」のを防ぎます。
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☟そもそも、「歯がしみる(知覚過敏)」って何?
歯がしみるのが治らない方へ
「歯がしみる」原因は知覚過敏の他、虫歯や歯周病、歯髄炎(神経の炎症)などがございます。放置すると、虫歯や歯周病が進行することもありますので、なかなか治らない場合は歯医者さんに相談してみましょう。
歯の着色や黄ばみが気になる
歯の表面には食べ物や飲み物の色素汚れ(ステイン)などがつきます。
歯の汚れをつきにくくしたり、除去する成分には
- ピロリン酸ナトリウム
- ポリリン酸ナトリウム
- PEG(ポリエチレングリコール)系
- PVP(ポリビニルピロリドン)
- ゼオライト
などが挙げられます。
☟詳細記事
また歯の色素沈着は歯磨きの他、食生活(コーヒーやお茶)や口の乾き(唾液量)などによっても、左右されます。
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☟歯の変色や着色の原因や対策について解説しています。
歯の黒ずみや黄ばみが改善しない方
歯の着色汚れやステインと思っていたら、実は虫歯だったということもあります。歯磨きをしても消えない黄ばみや黒ずみがあれば、早めに歯医者さんに相談しましょう。
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虫歯や歯周病、口臭が気になる
歯磨き粉の薬用成分には、
- 虫歯予防効果のある「フッ素」
- 殺菌成分の「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)」や「CPC(塩化セチルピリジニウム)」
- 口臭を抑える「塩化亜鉛」
- 歯茎の炎症を抑える「グリチルリチン酸」
などいろいろな種類があります。現在の症状に併せて、歯医者さんと相談しながら、成分を選ぶのが効果的です。
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