歯科恐怖症

歯科恐怖症で治療を受けたくても受けられない人方に優しく呼びかける人の画像

「歯科治療は痛い、怖い..」と感じる人も多いのではないでしょうか?何歳になっても、歯の治療は「できれば、行きたくない」と思う気持ちがあるかもしれません。

その中でも、歯科恐怖症とは歯の治療に対する恐怖心がとても強く、治療器具を見る・ドリルの音を聞くだけで体が硬直する、診療台に座ることができないなど思うような行動がとれない状態を指します。

歯科恐怖症では強い恐怖心によって必要な歯の治療を受けることができず、口の健康が損なわれることが大きな問題点となっています。

ここでは、歯科恐怖症に関するお話をわかりやすく、ご紹介致します。

問題点

歯の治療の必要性を感じながらも、治療を受ける事ができない/歯医者さん(歯科医院)に通院できないことが少なくありません。そのため、虫歯や歯周病が進行しやすく、口の中の健康が悪化しやすい傾向にあります。

原因

疑問を調べる歯科スタッフの画像

過去の歯の治療での痛みや不快な経験などが一つの原因と考えられています。幼児期の経験がきっかけになることが多いとされていますが、成人以降でも発症することもあります。

  • 痛みに対する恐怖心
  • 幼い頃の歯の治療のつらい経験(痛い、無理やり治療されたなど)
  • 音やにおいに対する苦痛

嘔吐反射がある方へ

歯科恐怖症のセルフチェック

以下の項目で3つ以上該当する場合は、歯科恐怖症の疑いがございます。





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割合、男女差、年齢

割合

歯科治療に対して何らかの恐怖心を感じる方は全体の約75%、「歯科恐怖症」として診断される方は日本では全体の約6〜14%(国際的には約5〜22%)と報告されています。

男女差(性差)

女性の方が多い傾向にあります。

年齢

幅広い年齢層にみられますが、特に20〜40歳代に多いといわれています。

病気としての分類

米国精神医学会のDSM-Vによると、「不安症群/不安障害群」の中の「限局性恐怖症」に分類されています。

治療

歯科医師と歯科衛生士の画像

負担のとても少ないものから体験

最も不安や恐怖心の少ないものから体験して、徐々に慣れて不安や緊張、恐怖心を減らしていく治療方法で、「系統的脱感作法」と呼ばれています。

最初の時点で受け入れられる治療の程度は個人によって異なりますが、まずは相談をしながら、痛みを伴わない治療から開始していくのが良いでしょう。

具体的にはスタッフによる歯磨きやクリーニング、フッ素塗布などが挙げられます。

気分を落ち着かせる治療

不安感や恐怖心が強い場合、気分を落ち着かせる方法として笑気吸入鎮静法という治療があります。

笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法 Q&A

まとめ

歯科治療は恐怖心や不安感があるを感じやすいものです。ただし、過度な不安や恐怖心、身体の不調を伴う場合は歯科恐怖症の疑いがございます。

歯科恐怖症の場合は緊張や不安を緩和させ、まずは担当医と相談から始め、無理のない範囲で治療を進めていくのが良いでしょう。

当院では歯科恐怖症の方の治療や器機を設けております。また相談のみの診察も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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