親知らずの抜歯 Q&A
目次
- 1 Q. 親知らずの抜歯はどのくらいの治療時間と費用がかかりますか?
- 2 Q. 親知らずを抜いた後はどのくらいの痛みや腫れが続きますか?
- 3 Q. 上と下の親知らずは、抜くときにどちらが痛いですか?
- 4 Q. 親知らずは抜いた方が良いですか?
- 5 Q. 親知らずを抜いた後、食事はできますか?
- 6 Q. 親知らずを抜くタイミング(年齢や時期)はいつですか?
- 7 Q. できれば抜きたくないのですが、診てもらう(相談)だけでも良いですか?
- 8 Q. 妊娠中でも親知らずの抜歯はできますか?
- 9 Q. 親知らずを抜歯した後に気をつけることはありますか?
- 10 Q. 親知らずを抜歯するときは傷口を縫うのですか?
- 11 Q. 親知らずを左右同時に抜くことは可能ですか?
- 12 Q. 親知らずを抜くと小顔になるって本当ですか?
- 13 Q. 親知らずはどのような病院、クリニックで相談すれば良いですか?
Q. 親知らずの抜歯はどのくらいの治療時間と費用がかかりますか?
A. 親知らずの生え方によって多少異なり、抜歯の治療時間は数分〜40分程度まで様々です。治療費用は保険適用(3割負担)で1000〜4000円前後となります。
Q. 親知らずを抜いた後はどのくらいの痛みや腫れが続きますか?
A. 痛みや腫れは抜歯した後2〜3日目までが最大となり、以降は日数が経つにつれて減っていく傾向があります。
ただし、親知らずの状態(埋まっている、横向き、根っこが曲がっている)、抜歯前の周囲の炎症の程度、免疫力、持病などによっても異なりますので、おおまかな目安としてください。
Q. 上と下の親知らずは、抜くときにどちらが痛いですか?
A. 上と比べ、下の親知らずは埋まっている/横向きや斜めに生えている割合(全体の約6割以上)が多いとされ、抜歯時の負担がやや大きい傾向にあります。
Q. 親知らずは抜いた方が良いですか?
A. 全ての親知らずに対して抜歯の必要があるわけではありません。隣の歯や歯茎などに悪い影響がある場合などには抜歯が推奨される場合があります。
Q. 親知らずを抜いた後、食事はできますか?
A. 痛みや腫れによっては口が開きにくく、食事が摂りにくいこともあります。ただ、傷を治すためにもやわらかい食べ物などを中心にして栄養を少しでも摂るようにしましょう。
Q. 親知らずを抜くタイミング(年齢や時期)はいつですか?
A. 親知らずの抜歯のタイミング(年齢・時期)は一般的には若い10代〜20代の方が良いとされています。
高齢になると持病や免疫力の低下、親知らずが骨と癒着(抜歯時の負担が大きい)することがあり、抜歯後の感染やドライソケットが起こる確率が上がることが報告されています。
Q. できれば抜きたくないのですが、診てもらう(相談)だけでも良いですか?
A. はい、もちろん相談のみでも構いません。ご不明な点等ございましたらお気軽にお問合せください。
Q. 妊娠中でも親知らずの抜歯はできますか?
A. 状況によります。
親知らずの抜歯が必要な場合には妊娠安定期(5〜7ヶ月ごろ)に済ませることが推奨されます。
ただし、それ以外の期間で親知らずの抜歯が必要な場合には歯科医師や産科の医師に相談しながら検討しましょう。
またレントゲンや抜歯後のお薬(抗生物質や痛み止めなど)も妊婦さんやお腹の赤ちゃん(胎児)に影響が少ない選択肢を考えていくことも可能ですが、心配な場合には歯医者さんと相談して出産後に治療を考えても良いでしょう。
Q. 親知らずを抜歯した後に気をつけることはありますか?
A. 歯磨きや食事のときなどに傷口に刺激を与えない、口の中を清潔に保ち、十分な休養をとることが大切です。
また麻酔が効いている間に唇や頬を噛まないように気をつけましょう。
Q. 親知らずを抜歯するときは傷口を縫うのですか?
A. 傷口が大きく穴が塞がりにくいなどの場合に、必要に応じて縫うことがあります。
ただし、全ての抜歯で縫う必要があるわけではなく、また縫うことで、傷口の感染の予防/痛みや腫れの期間の短縮につながるわけではないと論文でも報告されています。
Q. 親知らずを左右同時に抜くことは可能ですか?
A. 同時に両側を抜歯することは可能ですが、痛みや腫れなど身体的負担が大きく、一般的に推奨されません。
1本の抜歯と比べて、抜歯後に口が開けにくい・飲みこみにくい、歯磨きがしにくい、食事が摂りにくい等の症状が長引き、口の中を清潔に保ちにくく、免疫力が低下しやすくなります。
そのため、両側2本の親知らずの同日の抜歯は傷口の感染が起きやすいと報告されています。
抜歯の仕方 | 傷口の感染率(%) |
---|---|
2週間以上の間隔をあけて別々に抜歯 | 1.4 |
同時に複数の親知らずを抜歯 | 15 |
Q. 親知らずを抜くと小顔になるって本当ですか?
A. 親知らずを抜くことで、「顔が変わる」,「顔が小さくなる」ほど骨格が小さくなることはありません。咬み合わせなどの関係で、咬む筋肉(咬筋)が小さくなるなどの間接的な影響はあるかもしれませんが、大幅な小顔効果は期待できないでしょう。
Q. 親知らずはどのような病院、クリニックで相談すれば良いですか?
A. かかりつけの歯科医院(歯医者さん)や口腔外科を掲げているクリニックなどが良いでしょう。親知らずが難しい生え方をしている場合などは大学病院を紹介されることもあります。