口臭を確認する方法とは?
(セルフチェック)
「口が臭いけど、本人は気づいてないのかな?」と感じたことはありませんか?
実は、口臭を自分で把握するのはとても難しいといわれています。鼻は同じにおいを嗅いでいると慣れてしまい(「順応」)、においがわかりにくくなります。鼻と口はつながっているため、自分の口臭をずっと嗅いでいる本人はにおいがわかりにくくなってしまうのです。
自分の口臭が気づかないうちにいつ・どんなにおいが相手に伝わり、不快な思いをさせているのか。
ここでは、自分で簡単にできる口臭の確認方法(セルフチェック)を紹介致します。
確認方法
ビニール袋などに息を吐く
ビニール袋やコップに息を吹きこみ、いったん閉じた後、臭いを確認します。
※ビニール袋やコップは清潔で無臭のものを使用しましょう。
※朝から起きた直後の口臭は「生理的口臭」と呼び、口が乾き、臭くなりがちです。日常の口臭とは異なるため、区別して考えましょう。
舌をガーゼで拭く
清潔なガーゼで舌や歯茎を拭き、しばらく置いてから臭いを確認します。
フロスや歯間ブラシの臭い
歯と歯の間にフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを通した後、使用後のフロス・歯間ブラシの臭いを確認します。
口臭の原因とは?
口臭の原因の約8〜9割は口の中に原因があり、内臓や鼻・のどの病気の関連する割合は少ない傾向にあります。
口臭のもとになる「揮発性硫黄化合物」のほとんどは、口の中にいる悪玉菌(嫌気性菌:空気を嫌う細菌)によって発生し、特に歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)や舌苔、虫歯の箇所、乾いた口の粘膜などで繁殖しやすくなります。
(関連記事)
口の中の病気や問題
- 歯周病
- 舌苔
- 口が乾く(ドライマウス)
- 口呼吸/お口がぽかんと開いている
- 虫歯
- 合っていない詰め物や被せ物
- 不衛生な入れ歯
- 臭い玉(膿栓)
舌苔
舌が白い(または黄色い)場合には舌苔が付いている可能性があります。舌苔は口臭の大きな原因になるため、口臭の疑いがあります。
口が乾く
唾液量が少ないと、口が乾き、口の中の菌が繁殖しやすくなります。
また唾液量は正常でも、気付かぬうちに口呼吸をしていると、唾液が蒸発し、口がにおいやすくなります。
生活習慣
食事の種類によっては、口臭が一時的にきつくなることもあります。食事による口臭は時間が経つにつれて解消されますが、一部の食べ物や飲み物を習慣的に摂っていると、口臭が出やすくなることがあります。
まとめ
「口臭があるかも・・・」と気になったら、まずセルフチェックをしてみましょう。口臭の原因の大半は口の乾きや舌苔、歯周病、虫歯など口の環境の悪化が関連します。
口臭を改善するには原因を知る(例:口臭検査)ことが大切です。セルフチェックで臭いを感じる場合はお気軽にご相談ください。
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(参考文献)
「口臭の分類、原因および診断方法」音琴 淳一先生 松本歯学31:230~240,2005