入れ歯の洗浄方法(お手入れ)
正しくない方法だと起こる問題が?!
入れ歯の正しいお手入れの仕方をご存知でしょうか。
成人の口の中には約700種類・数千億の細菌が生息しています。口の中に入れて使う入れ歯は細菌が付着しやすく、正しく洗浄しないと口腔カンジダ症(カビ)や誤嚥性肺炎につながることがあります。
ここでは、入れ歯を清潔に保つための洗浄方法のコツについて、ご紹介致します。
洗浄方法
入れ歯の洗浄(お手入れ)は、以下の順で行います。
- ブラシで汚れを落とす
- 入れ歯洗浄液につける
ブラシで汚れを落とす
入れ歯洗浄剤につける前に、入れ歯の表面の汚れはなるべくブラシで取り除くことが大切です。特に、入れ歯表面のぬるぬる感がなくなるまで取り除きましょう。
歯磨き粉は?
通常の歯磨き粉は研磨剤が配合されているため、入れ歯に傷がついてしまい、細菌の繁殖につながります。入れ歯を歯ブラシで磨くときには、歯磨き粉は避けましょう。
入れ歯洗浄液につける
ブラシで汚れを落とした後は、入れ歯洗浄液につけます。洗浄剤の成分の効果を活かすには温度や水量、時間を守ることが大切です。
温度
洗浄剤は冷水よりもぬるま湯(約40℃)に溶かす方が洗浄効果が高いとされています。ただし、あまり高温(約60℃以上)だと入れ歯へ悪影響を与える場合があるので、気をつけましょう。
水量・つけ置き時間
製品ごとに異なります。決められた水量やつけ置き時間で使用することで、正しい洗浄効果が得られます。
まとめ
入れ歯は細菌が住みつきやすいため、毎日のお手入れ(洗浄)が大切です。また入れ歯洗浄剤はいろいろな種類があるため、入れ歯の素材との相性も含めて選ぶことも大切です。
ご自分のお手入れだけで取れない汚れは、無理に取ろうとすると入れ歯が破損することがあるため、担当医と相談するようにしましょう。
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