抜けた歯の保管
ぶつけて歯が抜けてしまったとき、条件が良ければ、抜けた歯を再び植え直せる(歯の再植)ことがあります。
ここでは、抜けた歯の正しい保管方法について解説致します。
保管方法
歯の根っこは乾燥に非常に弱いため、乾燥させないように保管する(以下参照)ことが大切です。
- 歯の保存液(「ティースキーパー ネオ®」)につける
- 牛乳につける
- 生理食塩水につける
- 口の中に入れて保管する(飲み込まないように注意)
- ラップに包む
歯が汚れているときは?
抜けた歯がひどく汚れている場合は、歯の頭を持ち(歯の根は触らない)、生理食塩水などで洗い流しましょう。
注意点
歯の再植の成功率を高めるには、歯の根っこの損傷や乾燥を防いで保管し、なるべく早く再植をすることが重要です。
- 歯を乾燥させないようにしましょう。
- 歯の根を触らないようにしましょう。
- なるべく早めに受診しましょう。
抜けた歯を再植する場合
歯を再植する場合、歯が抜けてから原則30分以内に行うことが望ましいといわれています。
なぜ早い方が良い?
歯の根の組織
歯の再植は、歯の根の組織(歯根膜)が生きた状態であることが大切です。歯の根の組織はとても乾燥に弱く、口の外に30分以上置かれると、歯根膜の90%以上が壊死することが明らかになっています。
まとめ
抜けた歯を再植するのに大切なのは、
- 抜けた歯の保管方法
- 再植するまでの時間
- 歯の損傷
- 傷口の状況
です。
もし歯が抜けてしまったら、あわてずにまず牛乳などにつけて保管し、なるべく早く歯医者さんを受診しましょう。
当院では、大学病院口腔外科出身の歯科医師が在籍しております。「歯が欠けた、折れた、割れた」などでお悩み・お困りな方は、お気軽にご相談ください。
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