抜歯後の食事はどうすれば良い?!

抜歯後の食事について考える人の画像

抜歯後の麻酔の影響や痛み・腫れで、ご不安や生活への影響を感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、抜歯後におすすめな食事やいつから食事をして良いかといった疑問点を、以下に解説していきます。

抜歯後、食事はいつから?

歯科医療従事者

歯医者さんの麻酔は何時間くらいで切れる?

歯医者さんの麻酔は、おおよそ2〜3時間(*)経つと切れてきます。麻酔が効いている時間は唇や頬の内側、舌を噛んでしまったり、うまく食べられないこともあります。

食事はいつから?

食事は抜歯後の出血が止まり、麻酔が切れた後からを目安にすると良いでしょう。

*麻酔の使用量や体質によって、個人差があります。

抜歯後の食事

柔らかい食べ物の画像

抜歯後、当日の食事は、特に傷口を刺激しない食事がおすすめです。

おすすめの食事

柔らかい食べ物

  • おかゆ、雑炊
  • うどん
  • ドリア、グラタン
  • ヨーグルト
  • 卵料理(オムレツ、スクランブルエッグ)
  • 豆腐
  • ゼリー

粘膜の健康に関わる栄養素

ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、亜鉛は粘膜の健康に関係する大切な栄養素であるため、特に抜歯後や口内炎のときに役立ちます。傷を早く治すには、積極的に栄養を摂るのがおすすめです。

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おすすめの食べ方

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反対側で噛む

反対側で食事をして、傷口に食べ物が当たらないようにするのがおすすめです。

細かく刻む、煮込む、すりおろす

抜歯後は炎症で治るまでは、口が開きにくい・噛みにくいことがあります。

口があまり開かなくても、食べやすいように細かく刻んだり、煮込んだり、すりおろすと食べやすいでしょう。

避けた方が良い食事・生活

抜歯後の穴は血餅(けっぺい)というかさぶたに覆われます。しかし、食べ物が傷口に当たると血餅が取れて出血したり、治りが遅くなることがあります。

硬い食べ物

せんべいやナッツ類、根菜類など硬い食べ物は傷口を刺激して、治りを遅くしてしまうことがあるため、治るまでは避けた方が良いでしょう。

辛い食べ物(香辛料、スパイスを多く含むもの)

香辛料やスパイスを含む辛い食べ物は傷口の刺激になり、痛みや傷の治りの悪化を招くことがあるため、避けましょう。

お酒(アルコール類)

ビールやウイスキー、日本酒、焼酎、カクテルなどお酒は血行を良くなり、出血しやすくなるため、注意しましょう。

タバコ

タバコは血流を悪くなるため、粘膜の傷の回復を遅くなったり、感染のリスクやドライソケット(*)のリスクが高まります。

(*:ドライソケットの詳細記事)

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抜歯後、普通の食事はいつから?

抜歯後2〜3日は特に痛みや腫れが出やすく、傷口の粘膜も安定していないため、柔らかい食事や刺激の少ない食べ物など工夫を食べていくのが良いでしょう。

抜歯後の痛みや腫れは2〜3日を過ぎると、日数とともに徐々に和らぐ傾向にあり、痛みや腫れに合わせて少しずつ普通の食事に戻して栄養を積極的に摂っていくのが理想的です。

ただし、抜歯の状況などによって、傷の治り方は個人差があるため、抜歯後は歯医者さんと相談してみることが大切です。

抜歯後の穴に食べかすが挟まる場合

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自分で無理に取らない

抜歯後の穴は塞がるまでに数日かかるため、抜歯後の食事で食べかすが穴に挟まることがあります。自分で歯ブラシや指、爪楊枝で取り除こうとすると、傷ついてしまう可能性があります。また強くゆすぐと、血餅が取れて再出血を招くこともあります。

食べかすが抜歯後の穴に挟まることはよくあることですが、心配な場合には歯医者さんに診てもらいましょう。

血が止まらない場合

ほとんどの場合、清潔なガーゼを丸めて厚みをつくり、30分ほど噛むと出血が止まります。

しかし、それでもなかなか血が止まらない場合にはなるべく早く歯医者さんに相談しましょう。

抜歯後の歯磨き

抜歯後の歯磨きは、歯ブラシが傷口に当たらないようにします。抜歯後の炎症によって口が開きにくくなることもあるため、なるべく「柔らかめ」、「小さめ」の歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

また特に当日は強くゆすぐとかさぶた(血餅)が取れて、再出血することもあるため、うがいやゆすぐときにはできるだけ優しく行いましょう。

まとめ

抜歯後は痛みや腫れが出たり、口が開きにくくなることもあり、不安を感じることもあるかもしれません。

ほとんどの場合には数日から1週間くらいで落ち着いてきますが、傷口が落ち着くするまでは食事を配慮すると、抜歯後の不要な痛みや腫れの悪化、再出血を避けることができます。

当院では抜歯後の栄養指導も承っております。ご不明な点等ございましたら、お気軽ご相談ください。

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