歯痛に効く痛み止め(市販薬)は?
「歯が痛いけど歯医者さんへすぐに受診できない」…困ったときに知りたいのが、歯痛の痛み止め(解熱鎮痛薬)の話。
ここでは、歯痛に効く痛み止めのお薬について解説致します。
目次
痛み止めとは?
痛み止めは、熱やいろいろな種類の痛みを抑えるお薬で、解熱鎮痛剤として知られています。
解熱鎮痛薬は主に、
- ロキソニン系のグループ[非ステロイド系抗炎症薬:NSAIDs(エヌセイズ)]
- カロナール系のグループ[非ピリン系解熱鎮痛薬]
に分けられます。
ロキソニンとカロナールの違いは?
ロキソニンとカロナールの違いは鎮痛効果の強さではなく、鎮痛作用の仕組みや特徴が異なります。
ロキソニンやカロナールの市販薬は?
ロキソニンやカロナールはいずれも市販薬が販売されています。市販薬でお困りな場合は薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
歯痛にはどちらがおすすめ?
痛み止めは体の状態や年齢に合ったものを選ぶことがおすすめです。
またロキソニン(非ステロイド系抗炎症薬)は以下の方の使用は原則推奨されていないため、注意が必要です。
- 妊娠中や授乳中の方
- 15歳未満の子供、体の機能が低下した高齢者
- 胃腸が弱い方
さらに、市販薬のカロナール(アセトアミノフェン)の種類によっては、他の鎮痛成分(ロキソニン系のグループ、非ステロイド系抗炎症薬)を配合していることもあります。
Q&A
Q. ロキソニンとカロナールを併用しても良いですか?
A. ロキソニンとカロナールの市販薬は1つの製品の中に複数の成分が含まれているため、併用すると同様の成分が重複することがあり、副作用が起きる可能性が高まることがあります。
また痛み止めの市販薬の添付文書には「他の解熱鎮痛薬と併用できません」と記載があるものもありますので、使用の際は十分注意し、不明な場合は薬剤師や登録販売者・かかりつけ医に相談しましょう。
Q. 痛み止めを飲んでも痛みが治りません。追加で痛み止めを服用しても良いですか?
A. 薬は安全に効果が発揮できるように量や間隔が決められています。服用する際は、用法・用量を守って使用しましょう。
また痛みが強い場合は重度の虫歯や歯周病の可能性があるため、早めに歯医者さんにかかるようにしましょう。
Q. お酒を飲んでも良いですか?
A. アルコールの摂取は痛み止めの鎮痛効果や副作用の発現に影響を与えることがあります。服用中の飲酒は控える方が良いでしょう。
痛み止めで病気は治せない
痛み止めは歯痛に効く効果はあっても、虫歯や歯周病を治す働きはありません。歯痛を感じた際は、虫歯や歯周病が悪化する前に、早めに歯医者さんに相談しましょう。