噛み締めてる?!
歯列接触癖(TCH)とは?
噛み締めの癖は、多くの人が無意識のうちに行っているのをご存知でしょうか。日中、「気づいたら噛み締めてた…」場合には、歯列接触癖(TCH:Tooth Contacting Habit)という癖があるかもしれません。
歯列接触癖は、日常生活の中で気づかぬうちに上下の歯を接触させ続ける癖で、顎関節症の最大の原因のひとつといわれています。
上下の歯の接触時間
通常、上下の歯の接触するのは食事や会話の時のみで、合計時間は1日約20分といわれています。食事や会話以外の時間帯は上下の歯が触れていないのが正しい状態(下記参照)です。
上下の歯の正しい位置関係
上下の歯は食事と会話の時以外、接触していない(わずか2mm程度離れる)のが正しい位置です。
上下の歯が無意識に軽く接触しているだけでも、長時間になると顎関節や筋肉、歯への負担はとても大きなものになります。
気づいたら、歯がくっついているかも?!
「気づいたら歯がくっついていた!」そんなことも少なくありません。日常の中で、歯がくっついたままになっていないかチェックしてみましょう。
顎関節症への影響
歯列接触癖(TCH)は顎関節症の人の50%以上に共通する癖で、顎の関節・筋肉への負担がとても大きく、顎関節症の最大の原因とも考えられています。
顎関節症の患者に共通する行動・癖 | 割合(顎関節症患者全体に占める) |
歯列接触癖(TCH) | 50〜70% |
片側でよく噛む | 64.8% |
姿勢の悪さ(前のめりな姿勢、猫背など) | 59.8% |
歯列接触癖の問題点
歯列接触癖は歯や顎、周辺の筋肉へ負担がかかるため、次の症状・特徴がみられることがあります。
まとめ
歯列接触癖はほとんど自覚のない癖ですが、慢性的に繰り返すと顎や筋肉、歯、舌にも痛みを感じることがあります。
お悩みの顎や歯、舌の症状の原因が、実は歯列接触癖かもしれません。ご不明な点や気になる点等ございましたら、お気軽にご相談ください。
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