口内炎
原因は?早く治す方法はある?
口内炎ができると、会話も食事も大変つらいものです。口内炎にはいろいろな種類があり、原因や治療方法もさまざまです。
ここでは、意外と知られていない口内炎の原因や治し方、薬などについて、詳しく解説致します。
口内炎とは?
口内炎は口の中の粘膜(口唇炎や口角炎は唇の周囲)の炎症の総称です。
見た目
よくある口内炎は「アフタ性口内炎」という種類で、口の中の粘膜に円形の潰瘍(えぐれた傷)が発生します。口内炎の傷は大体、米粒くらいの大きさの場合が多く、白色〜黄色の膜で覆われています。
なお、種類によっては、白い・赤い口内炎、水疱(水ぶくれ)、びらん(ただれ)、出血を伴うものもございます。
症状
口内炎は軽度であれば、少ししみる程度ですが、重度では食事や会話ができないこともあります。
口内炎のできやすい場所は?
口内炎は特に舌(付け根や側面、下・裏)、唇や頬の裏側(内側)、上顎などの粘膜にできやすいです。
口内炎の種類と原因
☟下の表は、縦横に移動(スクロール)出来ます。
種類 | 原因 | 特徴 |
---|---|---|
アフタ性口内炎 |
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カタル性口内炎 |
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ウイルス性口内炎 |
など |
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細菌性口内炎 |
など |
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カンジダ性口内炎 | カンジダ菌
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抗がん剤や放射線治療による口内炎 |
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アレルギー性口内炎 |
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アレルギー反応によって、粘膜にただれることがあります。 |
ニコチン性口内炎 | 喫煙(タバコ)習慣 | 上顎の天井や舌などに白い斑点が発生します。 |
いずれの口内炎も、体の不調や病気を知らせるサインでもあります。なかなか治らない場合には、「どうせ口内炎だし..」と思わず、担当の歯科医師に相談するのがおすすめです。
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口内炎でやってはいけないこと
つぶしていいの?!
「口内炎を早く治すには潰す(つぶす)方がいい」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、口内炎は粘膜の壁が壊れた状態で、潰す(つぶす)とさらに傷がつき、口内炎がひどくなったり、細菌が侵入して化膿することがあります。
口内炎を無理に触ったり、潰したりせず、治らない場合には担当の歯科医師に相談しましょう。
口の中の汚れ、乾燥を防ぐ
口の中が汚れていると、細菌が繁殖しやすく、口内炎の治りを妨げになります。また唾液が少なく、口が乾くと、粘膜が荒れやすくなるため、次のことに気をつけましょう。
- 歯磨きやうがいで口の中をなるべく清潔に保つ。
- こまめに水分補給をする。
刺激物を避ける
熱い・硬い・辛い食べ物は口内炎の傷の刺激になり、アルコールやタバコ、糖分の多いものは口内炎の治りを遅らせることがありますので、注意しましょう。
治し方
口内炎は種類によって、治し方が異なります。中には、市販の薬(軟膏)を使うと、逆に悪化してしまうものもございます。
まずは口内炎を診察してもらい、正しいお薬や治し方を聞いてみる方が良いでしょう。
よくある口内炎
よくある口内炎「アフタ性口内炎」は、疲労やストレス、栄養バランスの乱れ、免疫力低下などが原因となることが多いです。
正しい治し方
- 十分な睡眠や休養を心がけましょう。
- ビタミンB2やB6、C、亜鉛などを摂りましょう。
- 口をこまめにゆすぎましょう。
ウイルスや細菌、カビによる口内炎
感染力の高いウイルスや細菌による性感染症(STD)に関するもの、口の中のカビ(カンジダ)などを原因とする感染症の一種です。
市販の口内炎の薬(軟膏)を使用すると、悪化することもあります。
正しい治し方
抗ウイルス薬や抗生物質、抗真菌薬の処方が必要なことがあるため、まずは担当医の診察を受けましょう。またなるべくビタミンB群や水分を摂り、刺激物を避けましょう。
口の中の汚れ、入れ歯や矯正装置による傷、やけど
入れ歯や矯正器具が歯茎に当たったり、熱いもので火傷をしたり、口の中にたまった汚れが原因で発症する口内炎です。
正しい治し方
- 入れ歯や矯正器具の調整をしてもらいましょう。
- 虫歯や歯周病が細菌繁殖の原因になっている場合は、治療を進めましょう。
- 刺激物(熱いものや辛いもの)を避けましょう。
- こまめに口をゆすいだり、丁寧に歯磨きをして、口の中を清潔にしましょう。
口内炎を伴う病気
口内炎を伴う病気の代表例としては、次のものが挙げられます。
- 糖尿病
- 慢性腎臓病、尿毒症
- ベーチェット病
- 潰瘍性大腸炎
- 白血病
- 天疱瘡
単なる口内炎ではない?!
別の病気を疑うもの
口内炎と併せて、以下の特徴や症状がある場合は、別の病気が潜んでいることもあります。
- 2〜3週間以上経っても治らない。
- 何回も繰り返す。
- 口内炎の周囲にしこりを感じ、出血を伴う。
- 発熱や倦怠感を伴う。
など。
☟下の表は、縦横に移動(スクロール)できます。
病気 | 症状や特徴 |
---|---|
口腔がん(舌がんなど) |
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糖尿病 |
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シェーグレン症候群 |
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リウマチ |
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ベーチェット病 |
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全身性エリテマトーデス |
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潰瘍性大腸炎 |
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まとめ
口内炎は痛みやしみるのを耐えて様子をみるより、早期にケアをすることで、早く治ったり、悪化を防ぐことができます。また別の病気の可能性もあり、早期の治療が必要なこともあります。
ご不安な場合は、お気軽にご相談ください。