咽頭結膜熱(プール熱)

プールで泳ぐ子どもの画像

咽頭結膜熱は特に夏ごろに保育園や幼稚園、小学校などの子どもを中心に流行し、プールでの接触で感染することも多いため、「プール熱」とも呼ばれます。ただし、咽頭結膜熱は1年を通じて感染する恐れのある感染症です。

ここでは、咽頭結膜熱(プール熱)についてご紹介致します。

症状

38℃以上の高熱、喉(のど)の痛み、結膜炎を主な症状とします。

通常1〜2週間以内で治りますが、新生児は重症化しやすいといわれています。また乳幼児では喉の痛みから哺乳ができず、脱水に至るケースも報告されています。

原因

アデノウイルスの感染を原因とします。

感染者の咳やくしゃみのしぶきを吸い込んだり(飛沫感染)、目やにを触った手でタオル、共用で触れる部分(例:ドアノブや食器、洗面器、タオルなど)に触れることで他の人にうつります(接触感染)。

プールのほか、温泉施設で感染することもあります。

*アデノウイルスはアルコール消毒が効きにくい傾向にあります。

予防、治療

 予防

十分な手洗い、マスク着用などの感染対策を行うことが大切です。特にアルコール消毒が効きにくいため、石けんでの手洗い、共用で触れる部分に対しては次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒、タオルや食器などの共用を避けると良いでしょう。

また目やにが他の人への感染の原因になるため、タオルやハンカチではなく、ティッシュなどでふき取り、すぐ捨てるようにしましょう。

治療

発熱や痛みに関しては必要に応じてカロナールなどの解熱鎮痛剤が使用されます。また口の粘膜の痛みが強く、十分な歯磨きができない場合には細菌の増殖を抑えたり、炎症を和らげるうがい薬を使用することもあります。

 食事の工夫

口の中の扁桃腺やのどの痛みを伴う場合、食事や水分が摂ることが難しくなります。

特に子どもの場合、成人に比べて体内の水分量が多く、脱水による影響を受けやすいため、経口補水液などで水分補給をしっかりとおこなうと良いでしょう。

また食事ではのどごしが良く、やわらかいものや刺激が少ないもの(おかゆ、豆腐、うどん、雑炊、ゼリー、プリン、冷めたスープなど)にすると摂りやすいでしょう。

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