ドライソケット
ドライソケットとは?
ドライソケットとは抜歯後に穴が塞がらず、露出した骨の表面が感染して壊死した状態を指し、強い痛みを伴います。
特徴
見た目
抜歯した部分の穴が閉じずに骨が露出した状態になります。
痛み
通常、抜歯後の痛みは2〜3日目ごろに最大(ピーク)に達した後、日数が経つにつれて緩やかに少なくなるのに対し、
ドライソケットでは3日ごろから痛みがさらに強くなっていく傾向にあります。
ドライソケットが起きやすい状況
ドライソケットの発生は抜歯時に縫合しているかどうかではなく、下記のことが影響すると考えられています。
- 抜歯前に感染や炎症があった(抜歯前の経緯)
- 年齢(40歳以上)
- 埋まっている歯(特に下の親知らず)
- 歯の生え方(横向き、斜め)や形(根っこが曲がっている)
- 喫煙(タバコ)
- 免疫力の低下に関わる状況や持病、お薬
下の歯
下顎の骨は上顎と比べて血流が乏しいという骨の構造上の特徴があるため、下の歯の抜歯の方がドライソケットが起きやすいといわれています。
埋まっている歯
埋まっている歯(主に親知らず)の抜歯は普通に生えている歯の抜歯に比べると、傷も大きくなりやすく、ドライソケットの発生率がやや高いことが複数の論文で報告されています。
頻度
抜歯した人のうち、おおよそ0.7〜9%にみられると報告されています。
治療
治療の方法
専用の食塩水や消毒液などで洗浄した後、軟膏のお薬をつめて上から専用の材料で覆います。
治るまでの期間
約12〜18日間と報告されています。
*治るまでの期間は抜歯する前の歯の感染や炎症の状況、抜歯後の傷の大きさ、年齢、持病、服用中のお薬などによっても影響を受けるため、大まかな目安としてお考えください。