口腔扁平苔癬のときの歯磨き

歯磨き中に痛みを感じる人の画像

口腔扁平苔癬は頬の内側や歯茎、舌などの口の粘膜に痛みを伴うことがよくあります。口の中に痛みを感じると、歯磨きがしにくいものです。

しかし、口の中の汚れは粘膜の炎症を悪化させるため、扁平苔癬では口の中を清潔に保つことが大切です。

炎症を抑えて
口の中を清潔に保つコツ

消炎作用のあるうがい薬

口腔扁平苔癬では粘膜の炎症を抑えるために、消炎作用のあるうがい薬を使用することがあります。

うがい薬を使用の際は口の中全体に行き届くようにし、できるだけ長く含み、やさしく吐き出します。

薬剤名 主成分 作用
アズノールうがい液 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物
  • 粘膜の炎症を抑える(消炎作用)
  • 口内炎の傷の治りを早める(創傷治癒促進作用)

軟毛の歯ブラシ、香料の控えめな歯磨き粉

口腔扁平苔癬は粘膜に接触するだけで強い痛みを感じることも少なくありません。歯磨きのときは患部を刺激しないように、軟らかい毛・小さめの歯ブラシや香料の少ない歯磨き粉を選びましょう。

炎症を抑える軟膏

患部の炎症が強いときは歯磨きあるいはうがい後に軟膏を塗布し、炎症の緩和を図ります。

まとめ

口腔扁平苔癬は口の中が汚れていたり、虫歯や歯周病、口腔カンジダ症(カビ)があると、悪化する傾向にあります。そのため、定期健診や歯のクリーニングを担当医と相談しながら進めていくことが大切です。

当院では大学病院口腔外科出身の歯科医師が在籍しております。口腔扁平苔癬でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

口腔カンジダ症

口腔潜在的悪性疾患

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(参考文献)

・「口腔扁平苔癬(びらん型)に対する口腔衛生管理の実際」森良之先生、笹野高嗣先生ら

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