知覚過敏のお薬

「歯がしみる(知覚過敏)」場合、治療薬をしみる場所に塗ったり、つめものをして神経への刺激を減らすことで、しみくくしていきます。

しくみ(働き)、成分

知覚過敏のお薬(知覚過敏抑制剤)は、神経への刺激をいずれかの段階で遮断することで「歯がしみる」のを防いでいます。

お薬は作用の仕方によって、異なる複数の種類があります。

過敏な感覚を抑える(鈍麻)

硝酸カリウムを主成分とするお薬で、カリウムイオンが神経への刺激の伝達を鈍らせます。

製品名 メーカー
メルサージュ ヒスケア 松風
メルサージュ ヒスケア ジェル
ウルトライーズ ウルトラデント

神経へトンネルにふたをする

シュウ酸やハイドロキシアパタイト(歯や骨の成分の一種)、レジン(プラスチック系樹脂)を主成分とするお薬で、神経へ通ずるトンネル(管)にふたをして、神経への刺激を遮断します。

主成分 製品名 メーカー
シュウ酸系 MSコート ONE サンメディカル
MSコート F
MSコート Hysブロックジェル
スーパーシール5秒 Phoenix Dental/モリムラ
ハイドロキシアパタイト系 ティースメイト®ディセンシタイザー クラレノリタケデンタル
BioコートCa サンメディカル
グラスアイオノマー系 クリンプロ™XT バーニッシュ 3Mジャパン
ケアダインシールド ジーシー
バーニッシュ系 クリンプロ™ホワイトバーニッシュ F 3Mジャパン
エナメラスト ウルトラデント

神経へのトンネルを固める(凝固)

グルタールアルデヒドとハイドロキシエチルメタクリレートを主成分とするお薬で、神経へと通ずるトンネル(管)の中を固め、神経への刺激を防ぎます。

製品名 メーカー
グルーマ®ディセンシタイザー クルツァージャパン

留意点

  • 上記のお薬は歯科医院で治療として使うもので、患者さんご自身で使っていただくものではありません。
  • 知覚過敏の症状の程度や範囲などによっては、複数回の処置が必要な場合もあります。

知覚過敏がひどい/治らない

ひどく「しみる」場合や「しみる」のが治らない場合には、神経の炎症、破折(歯が割れている)などの疑いもあり、そもそも知覚過敏ではない可能性もあります。


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