嘔吐反射と歯科治療
原因や治し方は?
歯の治療の器具が入ると、おえってなる方は少なくありません。
吐き気が出る・えずく反応は絞扼(こうやく)反射(または嘔吐反射、咽頭反射)という人間の自然な防御反応ですが、えずきが特に強いものは「異常絞扼反射」と呼ばれています。
問題点
嘔吐反射が強い方は恐怖心から歯の治療を受けられず、虫歯や歯周病が進行・悪化しやすいことが報告されています。
また吐き気が強い場合、入れ歯をつけられず、他の歯を失いやすかったり、歯並びや噛み合わせが変化することもあります。
原因
吐き気が出やすい、えずきやすい原因には心理的な問題、局所的または全身的な問題があります。
特に歯科治療のときのみ、強い吐き気(えずき)が出る場合は、過去の苦しい歯科治療が原因のこともあります。
【例】
- 歯の型とりが苦しかった。
- 歯の治療が痛かった・苦しかった。
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特徴
性差(男女差)
男性の方が多い傾向にあると複数の論文で報告されています。
年齢
いずれの年齢でもみられますが、20〜30歳代が多いといわれています。
えずきの程度
えずきの程度は軽症・中等度・重度の3段階に分かれており、程度に合った治療方法を相談しながら決めていきます。
程度 | 基準 |
---|---|
軽症 | ほとんどの治療は可能だが、奥歯の治療やレントゲン撮影ができない場合 |
中等度 | 前歯の治療は可能だが、奥歯の治療ができない場合 |
重度 | 前歯の治療ができず、口の中に器具も入れられない場合 |
まとめ
吐き気・えずきが強い場合は治療器具に慣れることから始めたり、不安や恐怖を緩和させる「笑気吸入鎮静方法」を活用したり、負担のない治療から開始するなどの選択肢がございます。
当院では「治療ではなく、まずは相談だけしたい」やメールの事前相談・お問い合わせも承っております。歯の治療を受けたいけど、受けられない場合はお気軽にご相談ください。
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