口内炎を早く治すには?
口内炎の治し方と予防
「口内炎ができて、痛くて食事も会話もできない」そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。口内炎の痛みは日常生活への支障も大きく、早く治したいものです。
ここでは、口内炎を早く治す方法・予防、薬、口内炎でやってはいけないこと等をまとめて、解説致します。
目次
口内炎の薬は?
薬の種類(剤型)
塗り薬(軟膏)
軟膏は口内炎に直接塗って、炎症を抑え、痛みを和らげます。口の中を綺麗にした後、軽く水分を拭き取り、清潔な綿棒で患部に塗布します。
なお、市販の軟膏はウイルスや細菌、カンジダなどが原因の場合に悪化することがあるので、注意が必要です。
うがい薬
ブクブクうがいをして、使います。種類によって、殺菌作用や炎症を抑える作用を持つものがございます。
内服薬
内服薬には、
- 炎症を抑え、痛みを和らげるお薬
- ウイルスや細菌、カビをやっつけるお薬
- 粘膜の再生を促すビタミン剤
などがございます。また口内炎がよくできる場合は、漢方薬が有効なこともあります。
トローチ
トローチ剤は、口の中で舐めて使用します。炎症の抑制や殺菌作用を持つものがございます。
パッチ・シール(貼り薬)
口内炎に貼るタイプのお薬です。炎症を抑え、痛みを和らげる作用があり、直接患部を保護する役割もあります。
薬の使い分け
☟下の表は、縦横の移動(スクロール)できます。
薬の種類(剤型) | 特徴 |
---|---|
塗り薬(軟膏) |
|
うがい薬 |
|
飲み薬 |
|
トローチ |
|
パッチ(貼り薬) |
|
口内炎を早く治す方法と予防
歯磨きやうがい
歯磨きやうがいをして、口の中をなるべく清潔に保ち、細菌やウイルスなどを減らしましょう。歯磨きの際には、粘膜を傷つけないように、小さめの歯ブラシや軟かい毛先の歯ブラシを選ぶのも良いでしょう。
唾液の分泌を促す
唾液は口の中を洗い流し、細菌の繁殖を防いだり、粘膜を保護する働きがあります。口が乾くと、細菌やウイルスに感染しやすくなったり、粘膜が傷つきやすくなります。
口内炎を早く治したり、予防するには、ガムを噛んで、唾液の分泌を促すこともおすすめです。
(関連記事)
栄養バランス
口内炎を早く治す・予防には、ビタミンB群を中心としたバランスの良い栄養を摂ることが大切です。
特に、粘膜の健康を維持するビタミンB群・C、抵抗力を高めるビタミンA・C、鉄・亜鉛なども積極的に摂ると良いでしょう。
十分な休養と睡眠
疲労やストレス、睡眠不足によって、免疫力が低下すると、口内炎が発生しやすくなったり、治りが遅くなることがあります。
ストレスや疲労を感じたら、夜更かしを避け、なるべく休養や睡眠を優先するようにしましょう。また十分の睡眠が取れない場合には睡眠の質を高めるために、就寝前のカフェイン摂取を避けたり、ゆっくりと入浴するのもおすすめです。
刺激を減らす
熱い・辛い・硬い食べ物は傷の刺激になり、口内炎の発生や治りの妨げになることがあります。またタバコやお酒(アルコール類)、糖分の多い食事なども注意しましょう。
まとめ
口内炎の早く治すには、
- 口の中を清潔に保つ
- ビタミンB群、C、亜鉛など粘膜の健康に関わる栄養素を摂る
- 口の乾燥を防ぐ
- 刺激物を避ける
- 十分な休養と睡眠をとる
ことなどが大切です。一方で、薬を使用した方が良い口内炎もあります。気になる口内炎ができたときは、放置せずに担当医と相談しましょう。
当院は大学病院口腔外科出身の歯科医師が在籍しております。口内炎などでお困りな方、ご不安な方は相談のみでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
(関連記事)