歯痛に効くお薬は?

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歯が痛いときに、痛みを和らげてくれる「痛み止め(解熱鎮痛薬)」はとても有効な存在です。痛み止めのお薬は多くの種類があり、痛みの状況、妊娠やアレルギーの有無によって推奨されるお薬は異なります。

痛みを引き起こす主な病

歯痛や顎、口の粘膜の痛みに関係する病気は50種類以上ともいわれ、非常に多くの病気があります。

痛みの原因に菌やカビ、ウイルス、自己免疫疾患などが関係する場合には、痛み止め(解熱鎮痛薬)だけでは十分な鎮痛効果が得られず、根本的な治療が必要なことも多くあります。

また神経の異常(神経障害)ではいわゆる一般的な「痛み止め」では効かないこともあります。

歯や歯茎、粘膜、顎に炎症を伴う病気

  • 虫歯
  • 歯周病
  • 親知らずの腫れ
  • 歯の根の膿
  • 知覚過敏
  • 顎関節症
  • 口内炎
  • 歯の破折
  • 抜歯後の痛み
  • 自己免疫による粘膜の痛み(天疱瘡、粘膜類天疱瘡、口腔扁平苔癬、シェーグレン症候群、ベーチェット病など)
  • 口腔がん
  • 頭頸部がんに対する治療(放射線治療や化学療法)を受けている方の口腔粘膜炎
  • 顎の骨折

その他の病気

  • 三叉神経痛
  • 口腔灼熱痛症候群(BMS)、舌痛症

歯の痛み止めお薬
分類と特徴

「痛み止め」は成分によって以下のように分類されます。

分類 代表例 特徴
非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs) 酸性
  • ロキソニン
  • ボルタレン
  • アスピリン
  • バファリン
  • ポンタール
痛みを鎮め、熱や炎症を抑えます。

胃に負担がかかる場合があります。

塩基性 ソランタール アスピリン喘息の方でも使用可能。
非ピリン系解熱・鎮痛剤 カロナール
  • 発熱を抑え、痛みの感受性を低下させる。
  • 上記のNSAIDsと比べ、炎症を抑える働きは少ない。
  • アスピリン喘息や妊婦の方などでも使用可能。

 

種類別 痛み止めのお薬

歯の痛みに適応がある「痛み止め(内服薬)」には、以下のお薬があります(日本歯科医師会による「薬価基準による歯科関係薬剤点数表」一部抜粋)。

種類
アニリン系 カロナール
サリチル酸系 アスピリン、バファリン
アントラニル酸系 ポンタール、オパイリン
アリール酢酸系 ボルタレン、ハイペン、インドメタシン
プロピオン酸系 ロキソニン、フロベン
オキシカム系 ロルカム
塩基性 ソランタール
配合剤 SG顆粒
漢方薬 ツムラ立効散エキス顆粒
その他 セレコックス、トラムセット

痛み止めと抗生剤の違いは?!

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痛み止めのお薬は主に炎症を抑え、痛みを緩和させる作用をがあり、歯や歯茎、顎に痛みがあるときに使用されます。

一方で、抗生剤は細菌をやっつける作用があり、歯茎の腫れ・膿など細菌感染を原因とするときに使用されます。

妊娠中の場合

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妊娠中にひどい炎症や痛みが出た場合、痛みを放置したままにすると母体や胎児へ影響を与えることがあります。

痛み止めが必要なときには、妊娠期間中に使用できる薬剤を担当医と相談するようにしましょう。

妊娠中の歯医者さん受診について

妊娠期間中の歯科治療 Q&A

まとめ

痛み止めは歯が痛い時に、痛みを和らげる効果があります。ただし、虫歯や歯周病、口内炎、顎関節症など根本的な原因を治すことはできません。

痛みがある場合、重症化する前に担当医と相談することがおすすめです。

当院では薬剤師免許を持つ歯科医師が在籍しております。薬や歯の痛みなどでお困りな際はお気軽にご相談ください。

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