味覚のしくみ
味を感じる時、私たちの体では唾液や舌、神経、脳などたくさんの組織が連携しています。味がわからない(わかりにくい)原因は、唾液や舌など口の中に存在することもあります。
ここでは、味を感じる仕組み(流れ)を解説していきます。
舌で味を受け取るしくみ
味を感じるまでの流れ
ほとんどの味覚障害は上記の経路で障害をきたし、発症します。その他、この経路に異常は無い「心因性」や「特発性」の味覚障害もあります。
口の中の問題
口が乾く(唾液が少ない)
唾液が少ない(ドライマウス)と、味が唾液に溶けにくく、味を感じにくくなります。
舌苔
舌の表面には粘膜の垢や細菌の死骸、食べかすなどがたまり、苔がつきます。舌苔が厚くなると、味覚のセンサー(味蕾:みらい)を覆ってしまい、味を感じにくくなります。
特に口が乾く方(ドライマウス)やタバコをお吸いの方、歯磨きが十分にできない場合、舌苔がつきやすくなります。
*舌苔は誤った方法で取り除くと、舌の表面を傷つけ、味覚異常につながることもあります。
舌炎
舌に炎症が起きる病気で、舌にヒリヒリした痛みや灼熱感を感じることがあります。舌炎にはいくつかの種類がありますが、一部の栄養素(亜鉛や鉄分など)の補充が必要なこともあります。
まとめ
味覚は唾液や舌など多くの組織が関係しています。味がわからなくなると、食べる楽しみが損なわれたり、塩分や糖分の摂り過ぎの結果、生活習慣病につながることもあります。
当院では薬剤師や管理栄養士、大学病院出身の歯科医師が在籍しております。味覚でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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