フィチン酸とは?

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フィチン酸は穀類や豆類に多く含まれ、特に植物性食品によく含まれる化合物です。

フィチン酸を含む食品とは?

フィチン酸を含む食品群の画像

穀類や豆類といった植物性食品に多く含まれます。

 穀類

特に未精製の穀物(玄米の表皮や胚芽に多い)に豊富に含まれます。一方で、精製後の白米には少量しか含まれず、また炊飯によって多くは分解されます。

例)シリアルやキヌア、大麦、玄米、ハトムギ、アマランサス、小麦など

 豆類

例)ごま、インゲン豆、大豆、ピーナッツ、とうもろこしなど

 食品添加物

フィチン酸は食品添加物としても使用され、食品の変色防止や酸化防止にも活用されています。

フィチン酸の働き

フィチン酸はミネラル(亜鉛や鉄、カルシウム)の吸収を妨げますが、次の働きも報告されています。

  • 血栓の予防作用
  • 尿酸値の上昇の抑制作用
  • 肝臓への脂肪蓄積の抑制作用
  • 抗がん作用

フィチン酸は摂りすぎるとどうなる?

亜鉛、鉄、カルシウムの吸収率の低下

フィチン酸は亜鉛や鉄、カルシウムの吸収を妨げることが報告されています。

亜鉛や鉄、カルシウムはいずれも吸収率が低く、厚生労働省の調査(*)結果からも不足しがちな栄養素と位置づけられているため、積極的な摂取が推奨されています。

(*)参照元:日本人の食事摂取基準(2020年版)、国民健康・栄養調査結果(平成 30 年)

まとめ

ミネラルの不足は舌炎や味覚障害、骨粗鬆症などの病気につながります。穀類や豆類などの植物性食品によく食べ、動物性食品をあまり食べない方は亜鉛・カルシウム・鉄の摂取量を増やす必要があるでしょう。

当院では管理栄養士が在籍し、健康増進のための栄養指導も承っております。栄養バランス等でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

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